尾崎塾
富田教室

[2013年9月23日]

中学入試のプレテストについて

ウチの塾は小学生の指導をしないので，もちろん中学受験はノータッチだ。

どうして小学生をやらないのかというと，・・・・モゴモゴ・・・口ごもる・・・

ぶっちゃけ，ガキが嫌いなだけ？

ま，それは置いといて，塾生の弟さん妹さんの私立中学入試を考えてる人もいるかもしれないので，少しだけ情報を。

どこの学校も，たいていは秋に「プレテスト」と称するイベントをやる。
これは参加した方がいいのかどうか。

練習になるから受けといたらいい・・・というように見えなくもないが・・・



中学のプレテストに関しては行く方が有利になるのだ。

どういうことか。

プレテストに参加した場合，ポイントがもらえたりするのだ。

これ，つまらない景品に交換できるポイントと違って，入試の得点と交換？できる正真正銘のポイント＝得点だったりする。

要するに，プレテストを受けた人と受けていない人で合格最低点に差をつけるというもの。

10点とか20点が加算された状態で受験できると考えてもいい。

単に，試験会場や試験形式に慣れるという意味だけではないのだ。

だから，その中学を受験しようと思う児童は受けないと損みたいなことになる。

さらにおかしな特典（得点ではない）がついている。

プレテストで合否判定をしてくれる。

えっ？意味不明？

もう一度書く。

プレテストは実際の入試ではないけど，合否判定に使うのだ。

プレテストでたいへん良い点数を取っておけば，実際の入試で調子悪くても合格してしまうのだ。

おもしろいでしょ？


例
300点満点の入試で200点が合格ラインとする。
プレテストを受けていないA君
プレテストを受けたB君とC君がいたとする。


B君のプレテスト180点，C君のプレテスト220点。

入試の点数がA君＝190点，B君180点，C君170点だったら誰が合格？

A君はプレテストを受けていないので不合格。

B君は180点だから20点も足らないが，プレテストのポイントが20点加算されてみごと合格！

C君は170点なので30点も足らない。
プレテストのポイントは20点だから不合格かと思いきや，合格！！
だって，プレテストで220点というすばらしい点数を取っているからね。

という具合だ。


なんだかよくわからない入試が私立中学の入試なのだ。

よくわからないついでに，本番の入試もA日程，B日程，C日程などと複数回の受験が可能な場合，怪奇現象が起こる。

A，Bと２回連続で受験して不合格の生徒。
通常はC日程でも不合格になる可能性が高いハズ。
しかし，３回も受験すれば合格可能性が非常に高くなる。
３度目の正直で普段以上の力が発揮されたのかどうかは，賢明なブログ読者ならわかると思う。


断っておくが，超難関の中学はこの限りではない。
ちゃんと学力の順に合格する。
生徒集めに必死な中堅〜下位レベルの中学がこのようにして生徒を確保していくのである。

でも，学力のない生徒を確保しても学校のレベルが上がらないので，ホント意味無いプレテスト戦略だ。

それでも，公立中学よりマシな教育が受けられるかもしれないので，受験するかしないかは各家庭の価値観の問題。




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真央ちゃんや真司くんは，本番前だけでなく，ずーっと努力してきていて，そっちの方が重要だとわかっている賢明な層にむしろ忌避されるコピーだと思うのは私だけだろうか・・・