[2013年9月27日]
中3生に「模試の受験について」というプリントと五ツ木模試の案内を配布する。
ウチの塾の模試に対する考え方を書いておく。
「模試を受けなくても,合否の判定はできる!」
自信満々ヽ(^o^)丿
根拠のない自信?いやいや,根拠あるから大丈夫。
普段,塾で演習してもらっているので,その生徒は何がどう出来て,何が出来ないか,見てたらわかる。
しかし,それだけでは合否の判定はできない。
合格に必要なレベルがわかっていないと,その生徒がクリアできるかどうかわかるはずがない。
でも我々は,過去のどのくらいの生徒がどの高校や大学に行ったかを知っているので,それと比較ができる。合格に必要なレベルが体感できているので合否の予測ができる。
また,いろんな高校のレベルは在籍している高校生のレベルからもわかる。
だから,その生徒がどの高校に合格しそうかそうでないかは模試がなくても十分にわかる。
では,模試は何の役に立つのか。
一つは,上記の体感を模試がどれくらいの精度で表現できているか確認できることである。
実際に比べてみると,こちらが普段の演習の様子から想像する偏差値と大きく変わらないのだ。
つまり,それは模試をしなくても学力が測定できているということになるし,逆に普段を見ていなくても模試でおよその合否の見当がつくともいえる。
模試の偏差値が思った値でない場合,どちらかというと塾で見ていて想像する値の方が真実に近い学力であって,模試が良すぎたり悪すぎたりするのは,試験の性質上生じるバラつきだと判断してもよい。
とはいえ,年々生徒のレベルが変わるし,指導要領も変化していく。
常にそうやって実際のレベルと体感しているレベルを微調整して合わせていくことは大切だと思っている。
生徒のメリットとしては3つ。
1.いつもより緊張感を保ちつつ問題を解く経験。時間制限を考えながら解く経験など,文字通り入試を模した経験ができること。
2.その時点で,各教科の弱点を見つけるなど学力測定ができること。
3.合否判定という「占い」で一喜一憂できること。
3は冗談としてだが,いや,ホント,実は一喜一憂するのは悪いことではない。
特に判定が良いとしばらく幸せな気分になれる\(^o^)/
一方,判定が悪いと,その時はやる気になったりして・・・
多くの人は模試の判定を気にするが,判定の意味をちゃんと理解するのは難しいので,よくテレビや雑誌にあるような「今日の運勢」くらいのイメージで一喜一憂するとよい。
個別の判定には全く意味がない。
先に述べたように,模試の特徴として,測定誤差がかなりあるということ。
具体的には,学校や塾によって習った習っていないの差が大きく出てしまう場合もある。
いわゆる良問ばかりではなく,実力が反映しにくい問題が出題されることもある。
個人のその日の体調によるものもある。
いろいろな要素で偏差値はプラスマイナス3とか5くらいずれる場合がある。
しかし,集団としてどれくらいの出来だったかなど,統計的な意味はある。
A判定が多いと,その塾からは多くの合格者が出る可能性が高い。
でも,その合格者はA判定の人ばかりではない。
ある特定の生徒がどうなるかは全く判定とは無関係なのだ。
そう,全く関係ない。
個人に限ってみたら,80%合格とか60%合格などという中途半端な合格があるわけない。
合格か不合格,あるいは受験せずしかない。
関係があるのは,今からの頑張りと心の持ち方とその日の運だ。
A判定でもさぼれば不合格になるし,そもそも,そこを受験しなければ合格しない。
BでもCでも,十分に合格圏だし,E判定から合格しても全く不思議ではない。
個人個人が判定に一喜一憂する意味がわからない(本音)。
模試のメリットの本当の3番目は,学力アップに模試を教材として使えることだ。
模試をちゃんとやり直して,できなかった問題をできるようにしたり,解説を読んで理解を深めたりする。
繰り返すが,模試の生徒側のメリットは,1:経験 2:学力測定 3:教材として
の3つだ。
まあ,そういうわけで,ウチの塾ではVもしを受けているが,外部で受験する経験を積むのは悪いことではない。
五ツ木の模試はそういう意味ではどこかの私立高校へ行って受験するし,それなりの緊張感で受験できる。
次回の10月13日は塾を閉めてあるので,学校の考査前だとか他の用事がなければ受験できるのではないか。
その次の11月10日は,学校の実力テスト直前の生徒は塾の特訓に来た方がよいと思う。
学校の実力テストが終わった人は受けてもよいし,塾の特訓で学力アップをしてもよいだろう。
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