[2013年9月28日]
模試の判定が悪いと受験生のテンションが下がって,せっかく合格できる能力がありながら,そこを目指すことすらあきらめてしまう場合がある。
実際の入試ではもっと残念な現象が起こった。
大阪で昨年からやり始めた普通科の前期入試。
前期で春日丘高校を受験して不合格になった生徒の話。
後期に普通に受けたら合格しそうな生徒が,こぞって後期は三島とか高槻北にランクを下げて出願したのだ。
前期で春日丘不合格だったのを,どうやら模試でE判定をもらったのと同じように思ったらしい。
そういう,精神的なダメージを負うために,わざわざ前期を受験したのがアホなのだが,中学生の95%くらいはそのアホな受験をしてしまったのだ。いや,させられてしまった。
中学の担任はさも前期も受験するのが当然のような指導をする。
善良な中学生とその保護者は受験しないとは言いにくい。
皆受けるし。
それでダメージを受けて後期は1ランクか2ランク下の学校を受験したのだ。
本気で合格したければ,前期は受験せずに,後期入試一本にしぼって勉強すること。
それ以外ないのに,やはり次回も多くの生徒が前期も受験すると思われる。
繰り返すが,前期を受験しても意味がない。
仮に前期で春日丘高校に合格した場合,おそらくその生徒は後期に茨木高校を受験すれば合格するはずだ。
わざわざ上位校の合格を捨てて前期で合格してしまうのだ。
前期で合格≒「私アホです。」と言ってるようなもの。
(なんてひどい言い方?でも事実。
その証拠?に前期合格者の8割が女子。
先日書いたことと同じ。
賢い男子はそれを回避したのだ。)
賢明なこのブログ読者は,くれぐれも前期の受験は考えないようにされたい。
例外は,文理科とか槻の木高校などを志望する場合だが,文理科とて,茨木高校に入るのなら後期で普通に入った方がよいとさえ思う。
文理科に特化した勉強をすると,どうしても理科や社会をおろそかにしてしまう。
茨木高校に入るということは,将来は国公立大学へ行こうと思うはず。
国公立大の入試には理科や社会の,中学時代に身に付けた内容が非常に役に立つ。
それをしないで文理科に入っても,結局はレベルが上がってこない。
しかも,高校に入って,明確に文理科と後期入学生を分けて指導しないようだから,後期入学で十分だ。
ただし,豊中高校だけは文理科とそうでない入学組を「明確に区別」して指導している。
模試の判定が悪くても気にせず,合格するための方策を考えればよい。
あきらめたら負け。
今から解ける問題を増やしていけばよいだけ。
だが,間に合うかどうかは勉強する量で決まる。
1日3時間で間に合わないのなら,5時間とか10時間とかやればいいのだ。
あと半年あるので間に合わないことはないと思う。
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