[2013年10月4日]
5〜6年後にセンター試験を改革するという記事。
個人的には,今のセンター試験の問題は非常に良くできていて,受験生の学力をある程度正確に測ることができていると思う。
逆にいうと,これだけ良い問題を作成するために大学の先生が相当の労力を割いていると想像できる。
こういう試験を複数回にするとなれば,この質が保てなくなるだろう。
一発勝負的な要素をなくしたいとの思惑が書いてあるが,ではセンター試験をなくせば各大学の試験一発で決まってしまう。
センター試験があるから一発勝負的要素が減っているのだ。
ところが,センター試験を資格試験的に複数回受験できて,段階別評価にするという話。
英検1級,2級,3級みたいに,センター検定1級,2級,・・・?
仮にそうなるとして,たとえば東大なら全員が1級の受験生ばかり。
ということは,逆に1発勝負になってしまう。
だから,ほとんど意味のない改革をしようとしている。
今のように,センター試験である程度の基礎力を見て,2次でさらに深い内容や論述力を問うのは悪くないと思う。
今より悪い方向への変化を改革と呼ぶのか?
役人連中は,何か変化させたら仕事をした気分になって嬉しいのだろう。
そういう体質を変えないと,本当に日本は沈没してしまう。
今改革すべきは,好き勝手やってて,勉強をほとんどしない小学校や中学校の教員のレベルを上げること。
これはどこかのO阪府がやっているように,教員を非難して給料を下げるのとは全く逆で,模範となる教員を登用して給与を増やすことから始まる。
優秀な人材が集まるしくみを考えることをやるべきなのだ。
実は公務員の失敗を論い,非難して給料を下げさせる原動力はマスゴミなのだ。
どうしてマスゴミかというと,たとえばTV局の社員の給料が高すぎるからだ。
40歳で1000万を軽く超え,世の中で最も給料のたくさんもらえるのが放送業界だ。
しかも,マスゴミ自信が日夜報道している「既得権」に思いっきり守られている,超安定安泰な業界。
自分たちのことは一切報道せず,他へ市民の目を向ける。
そういう生き方,恥ずかしくないのか?
これはもうどうしようもない巨悪だ。
一方,公立高校教員は校長ですら1000万もらえないのだ。
だれが好き好んで公教育に携わろうとする?
だから,民間でまともに活躍できないロクデモナイ人物が900万円に魅力を感じ,トンデモな校長になっているのが大阪市の民間人校長達。
大阪市ホームページによると
・小学校・中学校:満45歳で約790万円、満55歳で約870万円
・高等学校:満45歳で約810万円、満55歳で約920万円
こういう根本的な構造を変えずに,試験制度などをイジクリまわしても全く意味のないことになる。
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