[2013年10月19日]
AO入試を受験する塾生がいる。
「あほか、おまえは」
で、一次書類選考が通ったものだから、もうそれで合格することで頭いっぱい!
そういうことなくコツコツ勉強した方がいいと思うが、学校の教師が焚きつけてるからどうしようもない。
どちみち通常の演習しても効果ないから手伝うことにした。
志望理由がいただけない。
「この大学が憧れの大学です」
ああそれなら他の学部や学科でもいいよね。
それが全てだわ。
アドミッションポリシーに合致した理由がないと合格するわけない。
合格できる人の志望動機は,確固たる自分のやりたいことを持っていて,それを実行するのには,数ある大学の中でその大学のその学科が最も良いと考えたからでないといけない。
そこのアドミッションポリシーが全く自分に合致していると自信を持って言えるようでないといけない。
そういう学生を取りたいと思ってやっているのだから。
そこをクリアした上で,面接や小論文,あるいは集団討論などで合否が決まる。
ディスカッションでよく生徒がやる間違いは,
「相手を言い負かせてしまう」ということ。
えっ?言い負かせれば勝ちではないの?と思ったあなたは不合格組に入ります。
・・・
ディスカッションする試験でディベートのように勝ち負けを意識してやるとダメなのです。
集団でやるのは,お互いに意見を言い合い,聞きあい,皆でよいものをつくっていこうというノリでやるもの。
互いの良い点は認めつつ,より良いものを考える姿勢が何より大切。
「その意見はいいと思いますが,ここが足りないのでこうすればうまくいくと思います。」
とか,
「私がさっき言ったのより,そっちの方が実現可能性が高いので,そっちに乗っかりますが,この部分はこう変えた方がいいと思います」
とか言いながらうまく議論が深まっていけば合格。
相手を徹底的に攻撃して論破して一人勝ったというような展開になったら,その勝った人は不合格。
で,必死で応戦した方も合格しないでしょう。
戦いの場にしてしまった全員の責任ですから。
合格するグルーブと不合格のグループができる場合もあるでしょう。
そういうものだと心得て行くべし。
自分だけ独り勝ちみたいなのでなく,皆で良いものをつくっていこうとする人材を,大学は求めているハズ。
ちなみに,上記の話は関関同立以上のレベルの話。
それより低いレベルのAO入試は,誰でもいいから受験して下さいという入試。
あなたに来て欲しいのではなく,あなたの受験料と授業料が欲しいだけですから。
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