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尾崎塾
富田教室

[2013年11月9日]

教員の給与を下げるなんて

財務省は、公立小中学校の教員の給与を来年度から削減する方向で調整に入った。普通の公務員並みの水準にするため、年収で1・7%のカットを求めている。年末に向けて文部科学省と調整するが、引き下げれば3年ぶりとなる。(朝日)

これでさらに公立の教員になろうという優秀な人材が減る。

おそらく今後は私立の小中学校にのみ優秀な先生が集まる。
それを見抜いて小中学校から私立に入れる親御さんが増える。

経済的にそれができない家庭は仕方なく質の悪い公立へ。

そもそも経済的に苦しい家庭の親はちゃんと勉強してないからそうなっている(場合が多い)。
その結果,その人の子も勉強しない組に入り,将来の収入は低い。
負のスパイラル。
それを自分の子にはさせたくないと,必死で頑張って教育費を捻出したら,その子はスパイラルから抜け出せる。

そんな世の中になる。


高校や大学はもっと露骨に差がつく。
同じ学費を払っても,受ける教育内容の質が全く異なる。
逆に高いお金を払う方が粗悪な教育を受ける。

勉強ができる人は上位国公立大で安くて非常によい教育が受けられる。

勉強できない組は高い学費の私立大学で,名ばかりの授業(今話題の食品表示偽装よりひどい)を受けて,何も学べずに就職もない。

高校では,勉強できない子は私立でなんとかめんどうを見てもらう。
最近,私学も無償化でかなりマシになったが,公立より少しはお金がかかることは確かだ。

一方,同じ公立高校で同じ学費でも受けるサービスは上位校ほどよい。
こないだも書いたが,下位校ではボンクラ生徒がわかる範囲のことしか教えない。
そうでないと授業が成立しない。
上位校では大学入試に必要な内容を教えてもらえる。

ちょうど,昨日も化学の問題でボルタ電池の「減極剤」が出てきたが,とある高校の生徒はそれを初耳だった。たしかに教科書に載ってないが,進学校では普通に習う内容だ。

img1
(オ)が減極剤の問題・・・     チャート式には載っている








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