[2013年11月17日]
似たような学科を志望する人が前年度の倍率の低い方に出願したからといって合格しやすいとは限らない。
建築と土木なら,毎年毎年必ず建築が上,土木が下という関係がある。
微妙に内容が異なるので,やはり建築へのこだわりがある人が多いのだ。
ところが,経営学科と商学科は名称が異なるだけで,ほぼ同じような内容を勉強する。
当然,入りやすい方を第一志望にすることになる。
というわけで,これも当然の結果だが,合格最低点の高い低いが毎年入れ替わるのだ。
これを「隔年現象」というが,どちらが難しかったかは単純に倍率を見てもわかる。
下は近畿大学の昨年と一昨年の倍率。
13年度は商学科の方が倍率が高いのに,12年度は逆だ。
これを見て今年の受験生は第一志望を経営学科にするだろう。
すると,今年は経営学科の方が商学科より倍率が高く,入りにくくなる。
そんなことは長く動向を見ている我々からすると常識中の常識だが,ちゃんとわかってる人の指導を受けずに,あるいは自分で考える頭の足りない受験生は前年度の倍率のみを見て安直に出願するのである。
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