[2013年12月8日]
数多くの受験生を見てきているが,入試をうまく乗り切れる人とそうでない人の最大の違いは何か。
それは「時間」に対する意識だと思う。
特に大学入試でそれが顕著に出る。
浪人生が一浪して上位大学に合格することがあるが,それは1年間余分に時間をかけたからだ。
その大学の合格点を取るだけの頭は持っていたわけで,それを鍛える時間が足らなかったというわけ。
試験の最中も,その試験時間の中で今何をすべきか。
自分はこれをするのにどれくらい時間がかかるか。
あと何分残っているか。
等々,時間の感覚がないと得点が思ったように取れない。
公募推薦の結果が不合格で,今からあわてて一般入試の準備をはじめる人がいる。
文系だと公募推薦が英語と国語のみ。
これが不合格だと,一般入試に向けて社会科をやらないといけない。
ところが,今から2か月もないのに間に合うはずがない。
結局,公募推薦までに自分はその英語と国語を間に合わせることができるかどうか。ダメな場合,社会科が一般入試に間に合うかどうか。こういうことがすべてできてはじめて合格してくるのだ。
入試に出る事柄を覚えたり,一つ一つの問題を解くようにするのはコツコツやれば誰でもできるようになる。
で,そのペースで間に合うかどうかが合否を決める。
入試のレベルまで6か月かかるのなら6か月以上前に始めないといけない。
2年かかるのなら2年以上前に始めないといけない。
東大受験のために10年前から始めている小学生が世の中にはたくさんいるのだ。
高校生活を楽しむのはいいが,入試の日から逆算して間に合うかどうか。
それが判断できる力が合格力だ。
ウチの塾は浪人生も受け入れている。
よく言うのは「入試は毎年やってるよー」
だから来年また受けられる。
そして次にダメでも再来年また受けられる。
ちょうどW杯の組合せが決まったが,4年に1度ではないのでダメでも翌年に再チャレンジできるのは恵まれているのだ。
そういう話をすると,よけいにやる気が出るようだ。
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