[2014年1月7日]
東京都教育委員会は、猪瀬直樹前知事の「肝いり」で進めてきた都立小中高一貫校の構想について、白紙に戻す方針を決めた。2017年度の開校をめざしていたが、新知事の判断を仰ぐことにしたという。(朝日)
いや,コレ,ホンマにあかんと思う。
知事の肝いりではじめたことって,結局は知事が失脚したら反古にされる。
仮に,その中身がすばらしいことであった場合でも,いわゆる抵抗勢力が復活してきて実現しなくなる。
逆に,中身がトンデモないことであった場合,混乱を招くだけだ。
知事の在任期間ごとに制度が変わっていくようなモノって,ロクなものにならない。
ましてや,六年とか十二年一貫教育などは,一巡で結果が出るモノでもない。
長年ノウハウを蓄積したらいいものになるかもしれない。
それを四年ごとの新知事に変更などされたらどうしようもない。
これは大阪にも言える。
維新が幅をきかせているので知事や市長の肝いりではじめたこと,はじめようとしていることは多い。
ところが,今は維新が萎えはじめている。
市長が失脚したらおそらくいろいろと元通りになるだろう。
民間校長なんかすぐにクビだろう。
いや,トンデモなことはすぐにでもなくなった方がいいのだが,要するに知事のような素人が教育という重要な部分に簡単に介入できないようにしないといけない。
一方で,教員たちはぬるま湯につかっていたのは事実で,もっとプロフェッショナルとしてしっかりと現場で教育しないといけない。
昔,六年一貫の学校に勤めていたが,おもしろい行事があった。
それは,入学式と卒業式。
その学校,毎年のように校長が変わっていた時期があって(今もそうだが),その校長たちはいつもこう言うのだ。
入学式:「今日からこのお子さんたちを六年間おあずかりします。」
卒業式:「今日,おあずかりしていたお子さんを保護者の方にお返しします。」
いつも教職員達は心のなかでツッコんでいた=「ウソつけ,六年もあんたは校長してないやろ?」
それは学校を代表して言っているので,まあいいが,困るのは「肝いり」をやろうとした校長の時。
その校長に腰ぎんちゃくのようにくっついていったアホ教員もいれば,無視する教員もいた。
面と向かって楯突いたのは私だけだった・・・武勇伝武勇伝!
ところが,一度変えたらもとにもどしにくいものまで変えたものだから,その校長が失脚したあとがたいへん。
組織のトップになって気分がいいからといって,専制君主の真似事だけはしてはいけない。
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新知事は誰になるのかな?
イノセらの絶滅したあとだから,カヘイ石とかデスモスチルスにちなんだ名前の人に当選して欲しいな・・・