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尾崎塾
富田教室

[2014年1月22日]

受験大学選定の基本的考え方

センターのリサーチが返ってきて判定が悪かったからと絶望する気の弱い奴が多い。
(絶望的な場合=2次で満点取っても無理そうな場合がないわけではないが・・・)
合格可能性を冷静に判断できないようではそもそも受験資格がないと言ってもいい。
予備校の出した判定など気にする必要がないケースが実はたくさんあるのだ。


例えばこれは昨年の阪大薬学部の合格最低点。
img1 こういうのは各大学で発表されているし,赤本を見れば過去何年か分の合格最低点を知ることができる。

見ての通り,センターの配点よりも個別=2次試験の配点が大きいのである。

昨年の合格最低点が680点くらい。
今回,センターで失敗した〜と言っても,70%くらい得点しているのなら十分に合格可能性がある。
センターが7割ということは,配点400点のうち280点をゲットしているわけだ。
合格ラインの680点まであと400点を2次で取れば合格するかも。
配点650点のうち400点といえば61.5%の得点率。
たしかに阪大の問題で6割を超すのは会心の出来かもしれないが,決して不可能ではない。
それどころか理数が得意であり,センターの失敗原因が国語や社会だったのなら,2次で十分に挽回できるのではないか。
センターが7割くらいだと判定はDとかEで絶望的に思うかもしれないが,決してそんなことはなく,特に2次学力をしっかり培ってきた人にとっては余裕で合格する可能性すらある。

気をつけるのは,今の計算はあくまで昨年の場合。
合格最低点は年によって変動するので,過去何年かにわたって分析しないといけない。
阪大薬学部の場合だと,合格最低点は680点くらいの時もあれば660点くらいのときもあり,740点くらいの時もある。
センター試験の平均点が高かったり,年によって出題される問題の難易度,採点基準の甘い辛いが異なるためだ。
したがって,おそらく阪大薬学部なら合格最低点を700点くらいに設定して考えるのが妥当な線だろう。すると,センターが7割だった人なら残り420点取るように頑張ればいいのだ。これは65%の得点率ならクリアできる数値だ。
ちなみに薬学科でなく薬科学科にすれば合格最低点が30点くらいは下がるので合格可能性が高まる。当初の志望学科を再検討する冷静さがあってもいいかもしれない。

こう考えると,2次の配点が高い大学であれば,2次学力をしっかりつけておいて60〜65%以上ゲットできるようにしておけばセンターが少々悪くても大丈夫ということ。
安全を見て,2次で調子良ければ7割取れるような勉強をしておくのが基本的な受験対策となるのである。
これは今の高3諸君というより,現在高2や高1の諸君がしっかりと頭に入れておいて欲しいことだ。
もちろんセンター試験を高得点で乗り切るに越したことはない。しかし,2次学力がなければセンター試験のミス=即終了という悲しい結果になるのだから,しっかりと2次で高得点取れる力をつけておくべきなのだ。



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