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尾崎塾
富田教室

[2014年2月7日]

私立高校の出願状況について

昨日の新聞に載っていました大阪府私立高校の出願状況。
ああいう数字を並べられても,一般の方には何のことやら全くわからないと思われます。
おかしな解釈をされていてもいけませんので,簡単にコメントしておきます。

とりあえず,塾の生徒が受けるかもしれない高校のみの表をつくってみました。

それだけでは何も言えないので,昨年と比べてどれだけ受験生が増えたか減ったかをつけてみました。

img1
今年は特に顕著なことが起こっています。

つまり,追手門学院と大阪青凌は昨年や一昨年に生徒を取りすぎたため,今年は大幅に受験生を絞り込みました。
各校400名も減らしています。

では,その生徒はどこへ行ったのか。

上位者は関西大倉や早稲田摂陵,下位は金光大阪と大阪成蹊女子などです。

こんなに動くのはめずらしいことです。

では,入るのが難しくなったのかどうか。

確かに,追手門学院と大阪青凌は人数を絞り込んでいますが,だからといって入りにくくなったとは限らない点にご注意ください。
これが一般素人さんにはわかりにくい点です。

実は,学校によっては,特定の地域からの受験者を絞っただけで,合格するのに必要な学力レベルはさほど変化しません。

具体的には,たとえば茨木市や高槻市にある私立学校は,地元の茨木市や高槻市の中学校ではほとんど基準を変化させない一方,遠方の大阪市内や兵庫県,あるいは淀川をまたいで南東側の地域からの受験生のみ絞り込んで全体の受験生を調節する場合があるのです。
あるいは,語弊がありますが,地元であってもお行儀のよくない中学校からの受験生を絞り込んだりして調整します。

というわけで,たとえば阿武山中学のようなお行儀のいい学校の生徒は今までどおりの学力であれば全く問題なく合格します。

こう書くと,「ウチの子の学校はお行儀が悪いから心配」と思われるかもしれません。
それも違います。
あくまで受験生を絞り込んだだけであって,入学試験で例年と同程度にできれば合格します。
その証拠に,合否結果が出たら見て下さい。
今年も例年どおり,ほとんど不合格者は出ないはずです。
受験して普通に点数を取れば合格します。
不合格になるのはよほど背伸びして受験した生徒か,当日にやる気のない答案をわざと書くなどの不本意受験生の可能性が高いです。

ご理解いただけましたでしょうか。
基本的に,入るのが難しくなったのではなく,受験するのが難しくなったのです。
ただし,ウチの生徒に限っていえば,担任の先生が受験させないように次々に繰り出してくる様々な嫌がらせを巧みに掻い潜る術を伝授したので受験できたわけです。


というわけで,数字を見て過度に不安にならないようにして下さい。
とはいえ,特に昨今は毎年制度がコロコロ変化していますので何が起こるかわかりません。
万一に備えて1.5次入試の準備をされておくのが安心です。






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