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尾崎塾
富田教室

[2014年2月16日]

内申点を取る考え方

中3生は私学入試も終わり,(専願者や1.5次の人もいるが),いよいよ公立高校入試だ。

いろいろ相談を受けるが,結局は内申点がベースになる。

どういうわけか,内申点が十分だが実力が足りないというパターンは皆無で,内申点が低いものの実力でなんとかカバーできるかなぁというパターンがほとんど。

なぜこんなに志望校に比して内申点が低いのか。

これは考え方のベースがそもそも低いのだと思う。

具体的に言うと,たとえば春日丘高校に行きたい人が2年生までは75点くらいしか取ってない場合。
3年生になって定期試験でがんばるわけだが,精一杯頑張って85点取ったとしよう。
本人や親としては相当に頑張って10点も増えて,ミスったのはホンの数問だ。
しかも,普段の提出物などは完璧にやっているとする。
内申点9とか,悪くても8くらいもらえるんじゃないかと思っていたりする。

ところがこれが7くらいなのだ。

だいたい,90点を越えてやっと8で,95点で9,97点とか98点で10がつくのが上位の分布だろう。

いつも93とか94点取っていても8なのだ。

そんなもんだ。

要するに,そのあたりの差は意識の差。
1問多く取るか落とすか。
満点が当たり前で,悪くてもミス1つというレベルが10。
ミスを2つもしてしまうのが9。
ミス3つ以上というレベルが8なのだ。

おもしろい試験範囲を見つけたので紹介しておく。
某市某中学校の2年生の今回の定期考査。
理科の試験範囲にこう書いてある。

img1
「気象観測の道具を使えるようにしておくこと」

これには正直吹きだしてしまったが,でもこういうところが内申点を取る人とそうでない人の境目になるのではないかと思う。

普通に考えてこれは無理な課題だ。
気象観測の道具って?
温度計,湿度計,風向風速計,気圧計・・・
いろいろあるが,これを使えるようにしておくのだ。
仮に使えるようにしたとして,どんな試験をするのだ?
「はい,これを使って今から10分間風速を測って下さい」と言われる実技試験なのだろうか・・・
気象予報士の試験でもこんな実技試験はないぞ。

でも,ちゃんと内申10を取る生徒はこの範囲を見て,
「ははぁーん,あのことだな。あれを出すのか,一応復習しておこう。」
となって,何が試験範囲なのかピンときているのである。
内申8くらいの生徒は「こんなん無理やん」と言って笑い飛ばして無視し,他の標準的問題がちゃんとできるような準備はするのだ。
そして,気象観測機器の問題を1問落としてしまう。

このように,授業で先生が何を意図して何を教示したかわかるかどうか。
そこで差がついていく。

とにかく,学校の先生の話・指示を一言も漏らさずに聞き取ること。
加えて,取らなければならない点数の意識をプラス10点すること。

これで内申がやっと志望校の水準に達する。





今の中3生がこれを読んで,「あーそうだったのかぁ〜」と悔やんでも仕方ない。

今の中2生はそうならないように,今からそのつもりで内申点をしっかり確保できるようにしておくべし。






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