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尾崎塾
富田教室

[2014年2月19日]

甘く考えている人たち(誘惑の秋)

8月には各学校で指定校推薦枠が発表される。

応募者の中から校内選考されて,受験できるかどうかが決まる。

指定校推薦は選考されればほぼ合格決定みたいなものだ。
選考されるにはとにかく学校の成績=評定が高いモノが有利。

中学校の内申点みたいに思うかもしれないが,大きな違いがある。
この評定は高校1年生からの成績の平均なのだ。
高校に入ってしばらく遊んでいて,3年生になってから急に頑張っても評定はよくはならない。
3年間継続してコツコツ真面目に定期考査で点数を取り続けないといけないのだ。

それで,たとえば関関同立なども指定校枠があって,評定が4.7とか4.8とかだと選考される。
4.2くらいだと難しい。


「○○君,立命館大の指定校推薦決まったらしいよ。」
「えーっつ,あいつ国公立行くって言ってたのに。」
「□□君は第一志望の近大の理工学部に決まったらしいよ。」
「へぇーっ,それはよかったな。(うらやましいな)」

という会話が9月になると教室で飛びかう。

そんな中,少しでも早く自分も合格したいという心が大きく育っていく。

とりあえず,浪人しないために,関関同立が第一志望であっても産近甲龍には最低でも行きたい。
産近甲龍は11月に推薦入試があるではないか。
それに合格しておいて,2月の一般入試は関関同立に集中して勉強しようと心に決める。

推薦入試は文系なら英語と国語だけだったりする。
社会科はないのだ。
当初の計画どおりなら社会科は秋から重点的に始める予定だが,目先の入試に社会科がないので,英語と国語ばかりを重点的にやる。
現代文は勉強のしようがないので,とりあえず英語と古文を重点的に演習することになる。
かくして,11月の推薦入試までは英語と古文の勉強を中心にすごすだけで,社会科はほとんどやらない状態となってしまうのである。

その結果は・・・

たとえば龍谷大などは最近特に人気が高く,なかなか合格してこない。
せっかく「す・べ・り・ど・め」で受けても大学は「お・も・て・な・し」してくれない。

12月に青ざめることになるのだ。





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