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尾崎塾
富田教室

[2014年3月5日]

目標設定

伸びる生徒と伸びない生徒の現実的な違いは志望動機ではないかと思う。

なぜその大学を志望するのか。
なぜその学科を志望するのか。

まず伸びないのは「世間体」のための勉強。

○○大学という「名前」にあこがれて,その「○○大生」と呼ばれたいというだけの場合は入学が難しいことになる。
ところが,○○大学付属の学校に入ればほぼ自動的に入学できそうだ。
そういう理由で付属の学校が人気になっているとすれば,そんな学校は行っても意味がない。

得意科目の勘違いも多い。
英語が得意だからといって阪大の外国語学部をめざすのはいいが,数学や理科より得意という程度の得意では話にならない。

数学が得意なので理系というのもおかしな話。
英語や国語が苦手なだけというのが95%を占める。

上記はまだわからなくもない志望動機だ。
ところが,本当におかしな生徒が多数存在する。
たとえば化学が苦手なのに薬学部志望とか,英語が苦手なのに外国語学部志望。
人とかかわるのが苦手なのに教員志望というのも怖い。
話はそれるが,知り合いの兄弟に手先の不器用な心臓外科医がいる・・・

標準的な考え方はこうだ。
自分だけにしかできないことでなくてもよいが,自分の能力を最大限に発揮して世の中の役に立とうとする。
この気持ちが根底にあれば成功する。
img1 自分の能力を最大限に発揮というのがポイントで,苦手なことを克服するのに10000時間かけて,やっと並みの仕事ができる程度になったとしよう。
でも,その仕事は人並みであって,たいしたことない。
一方,その人にもっと得意な分野があって,それを習熟するのに1000時間ですむとしよう。
そして,それは普通の人よりも断然優れたパフォーマンスなのだ。
しかも苦手克服にかけていたであろう残りの9000時間をその最高の能力を発揮して社会貢献する時間に充てることができる。
その方がいい。

厳しいことを言えば,そもそも大学生になるのに向いていない人が多い。
日本の多くの大学はそういう連中をかき集めてお金をとるビジネスをしているだけなのだ。

本当に将来,自分の能力を発揮しようとする。
今はまだ具体的に何かわからなくてもいい。
ただ,最低限,明らかに苦手な方面には進まない方が本人のためでもあるし,世の中のためでもある。

ちなみに,得意なことと好きなことは区別しないといけない。
歌うのが好きだが音痴だったら歌手にならない方がいい。
口パクでいく?
作曲できなくてもゴーストライターに書いてもらう?
無理をするとどこかで破綻する。

かく言う私は地学が好きでそういう学科にしたが,得意でもあったわけ。
少なくとも在学校では1番だし,学区でもトップだった気がする。
(模試などなかったので「自称」だが)












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