[2014年3月23日]
ウチの塾のような小さなところは,大阪進研さんの模試を利用させてもらっている。
先日中学1年生と2年生に受けてもらった模試が返却されてきた。
(一部遅く受けた者はまだですが。)
模試を受けるのがはじめての人もいただろう。
結果の見方がわからないかもしれない。
何事もそうだが,模試の目的をしっかり把握することだ。
何のためにやっているか。
そう,将来につなげるためだ。
模試の目的は3つだけです!
1.現在(正確には受験したとき)の学力を測る。
2.解いた問題を使って学力をつける。
3.受験した集団(塾生)全体のレベルを塾の先生が知る。
それで,この他にはありません。
その点が重要です。
だから,「4.判定を見て一喜一憂する」などを勝手につけ加えることのないようにお願いします。
塾生がするのは1と2だ。
特に2が重要であるのは言うまでもない。
模試の問題はそれなりに良問が多いし,真剣に解いた問題だから復習したときの定着率が高いのだ。
それで,3は塾生には関係がない。
塾や学校が利用するだけ。
実はココをわかっていない塾や学校の先生も非常に多い。
(というより,ちゃんとわかってる人に出会ったことがない!)
一人一人に合格可能性=判定がついている。
こんなものは,一人一人の合格可能性でも何でもない。
この当たり前に気づかないようでは指導者として失格だろう。
(今まで出会った自称「指導者」の方がこれを読んでおられるかは知らない・・・でも,納得されると思う)
だって,判定は「統計」だから。
過去に同じくらいの点数の生徒がこれくらいの確率で合格していると言っているにすぎないのだ。
だから,塾とか学校という集団になると統計的な意味が出てくる。
今年の集団は去年に比べてA判定が多いとか少ないとか。
それを見て,集団の指導者は全体のカリキュラムや指導内容を変更していけば,その学年の生徒に合った教育ができていく。
では,個々の生徒に対してはどうか。
これは1で学力を測ったので,その生徒ができないことをできるように指導していくのみ。
すると,その生徒の合格可能性はどんどん高くなっていく。
だから,ちゃんとした指導者についていたら合格可能性が高くなる方向に模試が利用される。
ただし,模試の精度というのもあって,たまたま得意な分野が出題されたかもしれない。
そういうことも含めて合格可能性を把握しないといけない。
よく聞くのが,「E判定だからあきらめなさい」という指導。
ありえない・・・
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