[2014年3月29日]
昨日,刺激的なニュースが報道された。
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全国学力調査の結果分析から、年収の多い家庭の子ほど成績が良い傾向があることが28日、文部科学省が委託した初の全国調査で確認された。平均正答率の差は最大25・8ポイント。塾や習い事の支出が「ない」家庭と「月5万円以上」では、最大28・2ポイントの差があった。(朝日)
知識の活用力を図る小6の算数Bでは、世帯年収「1500万円以上」の子供の平均正答率が71.5%だったのに対し「200万円未満」は45.7%となるなど、年収によって差が開いた。中3の数学Bでも、父親が大卒の子供の正答率は41.4%で、高卒の場合(37.6%)より高かった。(日経)
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単純に見ると,「お金をかけたら子供の学力が上がります!」となるがどうだろう。
「年収」=「お金」というと,世間一般ではなぜか「汚いもの」「良くないもの」というイメージをもっている。
いや,これは極悪マスコミによって,そういう風に洗脳されているのだ。
政治と金の話もよく報道されるが,世間の貧乏な人にとってはお金持ちが悪いことをして捕まるのはさぞ気持ちのよいことなのだろう。
ウチの塾では「給料」=「お金」=「社会からのお礼」と位置付けている。
だから,お金をたくさんもらえるように頑張ることが大切だと教えている。
社会に多く貢献するにはちゃんと勉強しないといけない。
不勉強なためにお役に立てなかったでは申し訳ないだろう。
しっかり勉強して社会に貢献しようとする発想が重要なのだ。
で,年収の多い家庭の親は,そういう風に生きて来られた。
だから,勉強して社会の役に立っている親の姿を,その子供は見ているのだ。
そして,親は自分たちの子もそうやって勉強して社会のお役に立つべきだと考えているし,実際にそうさせる。
ギャンブルとか遊興費にお金を使うのではなく,子供の教育にお金を使うのも,自分の子が今後社会により多く貢献させてもらうためだと考えている。
そういうことなのだ。
そして,学校にも塾にも多くお金をかけることで,子供の学力が育つ。
その子供がやがて大人になり,自分の子にも同じように教育を受けさせる。
そういう循環になっていく。
逆に,貧乏な人すべてがそうとは言わないが,多くは自分のことが中心で,社会のことなど考えていない。
ちょっとお金が入ったら自分の娯楽・遊興費に使う。
どーせ自分の子は勉強嫌いだし,ちょっと塾にやっていい学校に行っても意味がないと考えている。
教育の価値というものがわかっていない親たちなのだ。
年収が多い少ないは,その人それぞれの社会貢献に対する価値観の結果である。
社会貢献の度合い=年収だと理解すれば,この記事は至極あたりまえの話なのである。
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