[2014年4月13日]
昨日のブログで,少しウソをついたの,わかりましたか?
いや,話の流れ上,その方がスムーズだと思ったもので・・・
写真を貼り換えたように,その方がクリアに論旨が伝わると・・・(それをするなっちゅーねん!)
そう,最後の方で書いた,クラス担任が生徒の名前や座席や成績を記憶しているようにって行。
実際はそうでもないんですよ。
クラスの生徒の名前があやふやな先生って,世の中にたくさんいます。
まあ,最初の1週間ならわかりますよね。
ところが,1カ月経っても,1学期が終わっても,2学期が終わっても・・・
そういう先生って結構多いです。
まちがいないです。
私はどうだったかというと,クラスの生徒の顔と名前を覚えるのは学校の中で一番早かったと思います。
たとえば,勤務していた学校では,新入生に1泊か2泊の合宿を行っていました。
その合宿中にクラス全員の顔と名前を完全に覚えきっていました。
他の先生でそんな人いませんでした。
1カ月経ってもまだ覚えていない先生が何人もいました。
私立でもそんなもんです。
たぶん,公立ならもっとひどい。
実際,おとなしい私の娘は小学校の時の3学期に他の子と勘違いされていました。
では,そんな中,生徒の顔と名前をすぐに憶えていた私は,飛び切り記憶力のいい人間なのか。
いや,絶対にそうではないです。
むしろ,覚えるのが苦手という自覚がある。
だからこそ,必死で懸命に努力して覚えていたのですよ。
まず,生徒の顔を見る前から,名簿はあるのですから名前だけは頭に入れられます。
予習ですね。
そして,出会った当日,たとえばいろいろな配布物があります。
多くの先生は,それをあらかじめ教室の机の上に並べておきます。
すると手間が省けて楽ちんです。
それを,私の場合,全員に同じものを配る場合でも,一人一人名前を呼んで手渡ししてました。
すると,そのときに顔と名前をしっかり確認できます。
それに,呼んだときの返事とか受け取り方とかで性格も把握できますしね。
合宿中の食事の時間は特に重要でした。
他の先生方は,くつろぎのひとときですからゆっくり食事されていましたが,私は5分で食べて,残りの時間は生徒のところへ行って顔と名前と食べっぷりを覚えます。
食べ方も個性が現れますからね。
そうやって,ひたすら生徒の顔と名前を繰り返し繰り返し頭に擦り込んでいくので,1日や2日で40名くらいの生徒を覚えられるのです。
これって,英単語や漢字を覚えるのと同じです。
ひたすら繰り返し覚えて,実際に使わないと覚えられません。
人間だったら写真などで覚えるのではなく,実際に行動している人間を見ることで記憶に残っていくのです。
そういうわけで,私は昔から記憶力がいいと言われてきました。
そういう努力をしたことがない人から見ればそう見えるかもしれません。
実際は世間で言われている記憶力というのは,どの人間も大差ないと思います。
繰り返しの回数。
努力の度合。
これが記憶力です。
その証拠に,私は予備校の生徒の名前を一人も覚えていません。
まったく覚える気がなく努力しないからです。
というより,講師に生徒の名前を知らされていないからです。
いくら記憶力があったとしても,覚える機会を与えられなければ覚えようがないですからね。
保護者の方の顔と名前は難しかった。
なぜなら,機会が少ないから。
保護者懇談の回数が少ないので,何度も繰り返しという手が使えない。
それに,保護者の方の顔をジロジロずーっと見ているのも変ですし。
でも,他の先生方よりはよく覚えている方だったと思います。
覚えようとしていたからです。
今の塾生は,比較的楽に覚えられます。
昔,食堂で生徒の食べっぷりを観察していたのと同様,問題の解きっぷりを観察しながら覚えられます。
記憶力=努力の度合です。
だれでも必ず覚えられます。
やる気の問題です。
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