[2014年4月18日]
今朝の天気図を見て,「おかしいな?」と思いませんでしたか?
どこが?
通常は,低気圧の東と西に前線が伸びますが,こんな記号でしたっけ?
典型的な温帯低気圧は,東に温暖前線で西に寒冷前線が伸びるものなのです。
今年の九州大の問題にもこのことが出題されていました。
が,しかし,
今日の天気図の低気圧にくっついている前線は,
この記号,停滞前線ですよね。
中学生や高校生にこれを見せたらどうなるでしょう。
混乱するでしょうね。
先生も生徒に質問されて答えられないでしょう。
実際にはこういう風に低気圧にくっついた前線が停滞前線である場合は結構あります。
今回は,停滞前線上に低気圧が発生したというのが正しい認識です。
だから,梅雨の時期に梅雨前線上に低気圧が発生して,次々に進んでくるのはよくあります。
教科書に載っているのは,あくまで典型的な温帯低気圧の例なのです。
ちなみに,熱帯低気圧っていうのがありますが,あれには前線はくっついてきません。
そこが温帯低気圧と熱帯低気圧の違いです。
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