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尾崎塾
富田教室

[2014年5月1日]

映画鑑賞

先日紹介した,ドキュメンタリー映画を2本観た。

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つい最近まで(いや,今も?)ブラジルでは日本は本当は戦争に勝ったのだと信じている人がいるという内容が1本。
もう1本は高齢の植物学者がギアナ高地のてっぺんの,そこにしかない植物を見に行くという話。

1本目は,そういう考え方は死ぬまで変わらないという点で宗教と似ていると,監督の岡村さんもおっしゃっていた。
実は地質学の世界でもそういうのがあった。
世の中はどう考えてもプレートテクトニクスになっているのに,かたくなに旧来の地向斜理論に固執する一団が存在し続けたのに似ていると思った。

2本目は植物学者の話ではあったが,地質学者が行ってもギアナ高地はとても興味深いところである。
しかし,相当たいへんそうだ。
ヘリで登って,天候によっては30分くらいでもどってこないといけない。
第一,南米まで遠いし。

岡村淳さんは,著書に書かれていたが,中学高校のときから映画監督になりたかったとのこと。
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年間に300本の映画を観ていたらしい。

いつも思うのだが,中学高校生の多くは,自分が何が好きなのかわかっていないようだ。
カンタンな話,自分が学校で1番だと言えるものがあれば,それは向いているのだということ。

私の場合,地学分野に関する興味は学校で1番だったと思うし,それが今の職業につながっている。
プロ野球選手も,よほどの強豪校でなければ,学校では4番かエースだろう。
ドキュメンタリー映画に出ていた植物学者の方も,小学生にどうして植物学者になったかを問われて,困っておられた。
だって,物心ついた時から好きだったのだから。
どうして好きかは説明できない。

困るのは,好きでも得意でもないのにそれを目指す生徒。
自分に向いていることをする方が世の中の役に立つ。
不得意なことを職業にしたら,それは迷惑になる可能性すらある。
それを見つけるところが学校だ。
学校は他の生徒と自分を比較できる絶好の場所なのだ。



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