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尾崎塾
富田教室

[2014年5月7日]

大学の選び方

今年の大学ランキング(朝日新聞出版)を買ってみた。

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いつも注目するのが科学研究費。

特に理工系の場合は最先端の研究につながるかどうかで学生の将来が決まるのだ。
10年も20年も前の設備では日進月歩の研究について行けない。
だから,最新の研究設備を整えるのと,その維持管理にかなりの予算が必要。

もちろん,大学の予算があって,各研究室に研究費が配分されているが,本当はそれよりもっと巨額の研究費が必要で,それが文科省の科学研究費補助金(科研費)だ。

そのランキングを見ると,一目瞭然。

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上位7大学はみごとに旧帝国大学。
私学で上位に入っているのは慶応(10位)と早稲田(13位)くらい。
圧倒的に国公立大学がお金をもらっている。
つまり,最先端の研究をしているということだ。

細かく見ると,私学で上位の2大学は学生の数が多いので,学生一人当たりの科研費を計算すると,
慶応3495440000円÷28975人=12万円とちょっと。
早稲田2763020000円÷43555人=6万円と少ししかない。

国公立大は学生数が私立に比べて少ない。
たとえば総額が同じくらいの神戸大なら3044160000円÷11866人=25万円以上ある。

そう考えると,圧倒的に国公立大の方が学生一人一人にお金をたくさんかけて,しかも優秀な先生によく指導していただけるのである。

さらに,学費も安いとなれば,国公立大を選ばない理由がない?

うーん,いや,あるんですよ。

そう,学力がないという理由だけが国公立大を選ばない(選べない)理由。
ま,わかりやすくていい。
よいものを手に入れたければちゃんと勉強して高学力になれっていう話。

高校進学の時点でトップ校に入れなかった生徒が国公立大に入ろうと思ったら,トップ校の生徒と同じようにクラブ活動もやって楽しい高校生活をしているヒマは全くない。
けど,実際はクラブ活動をやっているので,国公立大へ入るのは高校でトップ校に入った人が圧倒的に多い。

これが現実。








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