[2014年5月11日]
「はずれ先生」にあたったとき読む本 という本があるらしい。
読んでないけど,その本が「はずれ本」だと直感的に思った。
このブログでもいろいろな教師の批判はしているが,世の中の多くの先生方は普通に優秀で,それなりに頑張っている。
頑張りの基準がないので,その程度でよいと勘違いしているだけで,基本的には悪気はない。
教育にはいろいろな手法があって,生徒に対して厳しくやらないといけない場面がある。
その時に,生徒が母親に少しオーバーに,あるいは前後の脈絡を飛ばして告げ口するのだ。
母親はバカだから,それをはずれ先生のトンデモな言動だと早合点する。
先生は,その生徒を良い方向へ導こうとしてやっている。
それを全面的に支持して,親も同じ方向に諭してやれば,その子はまともな大人になっていたかもしれない。
ところが,自分に都合の悪いことを母親に言えば,教師の方が悪者になって,生徒本人は安全地帯にとどまれる。
そして,生徒は良い方向に行くどころか,それに味をしめてますますデキソコナイの若者へと堕落していくのだ。
トンデモ教師,はずれ先生と言われる多くは,母親がちゃんと事実を見極めていないことによってつくられる。
ごく少数は本当にダメ教師もいるだろうが,ほとんどは生徒のためを思って行動している。
特に,新人教師をはずれと解釈するのは良くない。
むしろ,やる気のないベテラン教師の方がたちが悪い。
若い先生は,確かに経験はないが,本気で生徒に向かってくれている。
そして,良い影響も濃密に得られるのだ。
とにかく,母親は学校の先生を信頼すること。
ただし,特に大阪の公立中学の進路指導は,超安全志向なので,ウチの塾に通っているのなら,担任と懇談する前後にぜひ相談して欲しい。
これとて,担任の先生は本当に悪気がない。
本当に純粋に100%合格することが何より大切と思っている(思わされている)からだ。
よーく考えて欲しい。
自分の担任,自分の子の担任の先生がもしも「はずれ先生」だと勝手に決めた場合,いずれにしてもその先生に3月までは指導してもらうわけだ。
毎日毎日,ああ,はずれだから仕方ないなーと考えて接するのか?
先生も人間だから,はずれと思われていることくらい感じる。
そんな生徒は扱いにくいし,良い人間関係になるはずがない。
はずれではなく,実は熱心な先生で,その教育手法が高尚すぎて凡人には理解できないのだと考えてみよう。
その先生の言われたようにやってみよう。
おそらく,きっと良い方向にいく。
たとえば,良いことをしているのにひどいことを言うはずない。
悪いことをしたらひどい仕打ちをされる。
これって当たり前だ。
そうされないように,人間は善悪の区別をし,成長するのだ。
手法がユニークな分,他の先生よりもむしろ当たりかもしれない。
どう考えるかで,その生徒の人生が変わる。
前者は何も生まないどころか,教師をナメたボンクラになる可能性が高い。
後者は人を信じて,そして良い方向に導いてもらえる可能性が高い。
そういうものだ。
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