[2014年5月17日]
昨日は日経新聞に高校入試の採点ミスについて記事が組まれていた。
「受験生 不安と不信」とか見出しをつけている。
ホンマか?
これが不安と不信につながるのか検証してみよう。
実は,ほとんどの受験生はそういう件を知らないし,それほど気にしていないように思う。
保護者の方もどうか。
そんなに気になりますか?
記事から引用すると,「先生のミスで落とされることを考えると,毎日の勉強に集中できない」と都立中学生の声を載せているが,
まあ,
私なら彼にこうアドバイスしてあげますね。
「それで集中できないことが原因で落ちることはあっても,採点ミスで落ちるのではないから安心しなさい」と。
毎日集中できないのなら,「本来」集中して勉強する場合と比べて偏差値が10くらい変わるのではないかな?
ちゃんとやってたら仮に5点や10点の大幅な採点ミスがあったとしても,全然関係なく合格しますからね。
逆に毎日集中できない人は20点足しても合格できないでしょう。
スポーツの審判と似ています。
「大事な場面で誤審があったらどうしよう。心配で毎日の練習に集中できません。」と言う選手がオリンピックに出場できるハズがありません。
記事によると,最近先生が忙しくなって,採点ミスが多発しているようにも読めます。
いや,これは最近発覚した事例だけをクローズアップするからであって,大昔からたくさん採点ミスはありました。
今もあるし,将来もなくなりません。
もちろん,減らす努力はしてもいいですが,完全にミスをなくすには「試験をしない」という方法しかありませんよ。
馬鹿げている方法の筆頭は,採点する人数とチェックする回数を増やす対策。
人数を増やすと,どーせ自分がチェックミスしても,誰かがまた見つけてくれるから・・・となって,一人一人を念入りにチェックしなくなるので,結果的に同じ割合でミスが発生する。
回数を増やすのも同じ。
同じミスの見逃し回数が増えるだけ。
そういうものです。
それに,採点基準がややこしい記述問題を減らすという案もあります。
これこそ教育的でない。
記号を選ぶだけの入試しかやらない私立大学生と,記述式の答案を書かなければならない国公立大生の学力の違いを引き合いに出すまでもなく,そんなことしたらアホな人間を増やすだけ。
入試の採点に関しては,「なるべく」ミスしないように頑張るしかないのです。
そして,そんなことを受験生や保護者は気にせずに,しっかり勉強していればいいのです。
もっと言うと,そもそも,入試は「運」という要素が採点ミスの得点では左右されないくらいあります。
得意分野が出るとか出ないとか。
それだけで10点失うとかゲットできるとか。
さらに,「配点」も全くテキトーに決められます。
難易度が高いから配点が高いわけでもなく,重要だから配点が高いわけでもない。
受験生が答えた内容が何点になるかは,その時の運です。
私は,試験には採点ミスではなく「配点ミス」が多くあると思っています。
本来は,こちらの配点を多くして,その問題の配点は少なくていいだろうという議論はなされるべきですが,実際の現場ではほとんどなされません。
採点基準もこの範疇に入ります。
ここまで書いたら何点とかいう配点は,すごく主観的に決められます。
学校の定期テストになると,さらにえげつない配点ミスと採点基準のミスがありますね。
教員の不勉強によって,実は正解なのに不正解になるとか。
おわかりでしょうか。気にせずに(気にしてないと思うが),いつもどおりコツコツ勉強していればいいのです。
ただそれだけ。
結果的に,こんないいことを教えてくれる私の「ファン」が増え,そして,私の言うように考えられない人は勉強が「不振」になるってことでよろしく(*^^)v
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