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尾崎塾
富田教室

[2014年5月21日]

国公立大卒の講師が98%のはずが

北海道にある学習塾がイチャモンつけられてる。

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ホントは国公立大「出身」ではなく,「在学中」の講師たち。
たとえば北大とか優秀な講師を起用しているのではあろうが,「出身」ではないのでアウトだそうだ。
「出身」=「卒」 いずれ卒業するだろうから,似たような意味にとれるという塾側の言い訳・・・

ウチの塾は特殊な方法で個別にやらせているが,一般に個別塾では学生の確保がたいへん。
その中で優秀な国公立大生をそれだけ集めているのなら,むしろすばらしい塾だといえよう。

でもまあ,いろんな意味でどうでもいい話。

第一,実は国公立大であろうと私立大であろうと,優秀な講師は優秀だし,ボンクラはボンクラだ。

同じ国公立大でもいろいろあるし,私立大もいろんなレベルがある。

確率の問題として,上位国公立大生の方が優秀である可能性が高いというだけ。

関西で言うと,同志社大の学生と近畿大の学生では,英語の指導力が天と地ほど違うに決まっているが,同志社大の文学部の学生が中学生に数学を教えるのと,近畿大の理工学部の学生が中学生に数学を教えるのでは,どちらが優秀な講師かは全く不明なのだ。

国公立大もしかり。
京大や阪大の学生が大阪府立大の学生よりもうまく教えられるかは別問題。

大学受験になると,やはり自分が受験科目として勉強したか否かが決定的に指導力につながるので,これはやはり国公立大生の方が対応できる科目数が多いだろうが。

で,問題になったのは「在学」ではなく「出身」つまり「卒」としたことだ。
「卒」ならば立派な社会人であって,正社員でなくとも塾講師でメシを食ってるからいわゆる「プロ講師」のイメージ。
それで国公立大卒ということで,すごく信頼できるイメージ。
そのイメージが集客につながるから,しかるべき機関がダメ出しをしたという話。

私自身は国立大卒であり,全面的にそれを「売り」にしているつもり。(実際そうなっているかは不明)
おそらく私立大卒の人にはわからない部分があるのだ。
だから,これが本当に「売り」になっているとすれば,同じ国公立大卒の親御さん相手にしか伝わらないとも思っている。
私立大卒あるいは大学出でない親御さんは,何がどう違うかわからないだろうから,何となく国公立大卒の方がよさげに見える。
その程度だ。
国公立大卒の人には,その違いが明瞭に見えるので,安心して任せてもらえるということになる。

ところがところが,実際のところ,塾の指導力などはやる気に比例するだけであって,いかに生徒に真剣に向かうかだけなのだ。
先ほど述べた国公立大卒にしかわからない感覚的な部分というのは別にして,そんなモノよりも重要な何かがたくさんある。
その塾にそれがあるかないかが塾の値打を決めるのだ。

というわけで,チラシ広告に何を書いてあっても,実際に通っているこどもとの接し方を見る以外には選ぶことができない。
塾とはそういう品物なのだ。





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