[2014年5月23日]
高校が合わず,通信制・単位制の高校に移ろうという方から相談を受けた。
今,考えているのは長尾谷高校だという。
まあ,それはかまわないが,どうしてそこがよいと判断したか聞いてみると,すごく意外な答だった。
意外というより,全く逆だろうという内容。
長尾谷高校を悪く言うわけではない。ただ,そこよりもずっと伝統があって老舗である向陽台高校にしない理由を知りたかっただけ。
どうやら,カウンセラーの方に相談したところ,向陽台高校はスポーツ選手はいいが,進学はダメ。長尾谷は進学指導がよいという話をされたようだ。
???
たしかに,あのW杯サッカーで活躍した稲本潤一くんや,今活躍中の宇佐美くんなど,ガンバ大阪の選手が卒業した実績がある。
だからといって,スポーツと学業が反比例するわけでもなく,進学実績も良好なのだ。
旧帝大の北大をはじめ,岡山大,大阪市立大,大阪府立大など,そこらへんの私学の特進クラスでもなかなか合格しないところに進学している。
関関同立も多数。
そして,長尾谷高校は・・・書かない。でも,かなり見劣りする。
考えてみればあたりまえで,向陽台高校には同じ法人の早稲田摂陵の先生が大量に人事交流して在籍しているのだ。
早稲田摂陵は,今でこそ早稲田に合格させるのが第一目標になってしまったが,かつては関関同立をはじめ,国公立向けの指導もバリバリやっていた。
そういう先生が向陽台高校には多数おられるのだ。
通信制・単位制の学校で,これだけ難関大学の指導経験を持つ先生が多いところは他にはないだろう。
どこをどう見たら長尾谷の方が進学に良い学校となるのであろうか?
勝手な想像だが,そのカウンセラーの方が対応していた生徒さんが長尾谷高校に行ってすごく良かったというのがあるのかもしれない。
逆に,向陽台高校に行った生徒がうまくいかなかったのかもしれない。
でも,そんな1人や2人の個別の事例で,これからの将来を決めようとする生徒へ決定的な助言をしてしまうとは。
その親子はたまたまウチの塾でセカンドオピニオンを聞けたので,他の観点から考える機会を得ることができたが,一般にはこのように誰かの意見だけで進路を決めてしまう事例は多いのかもしれない。
このような実態を知った上で,それでも他に長尾谷高校の方が良い面もあるだろう。
それを重視して行くのはかまわない。
ただ,進学という点を考えたら,圧倒的に向陽台高校の方が優位だと思ったので,そのようにアドバイスさせてもらった。
にほんブログ村
にほんブログ村