[2014年5月25日]
だいたい,高槻市と茨木市の公立中学では,上位者の私立併願高校をこのように割り振っていく。
北野や茨木・・・関西大倉特進S
千里や春日丘・・・関西大倉特進,追手門選抜
三島,槻の木・・・関西大倉,追手門
高槻北,芥川・・・大阪青凌,金光大阪
関西大倉の特進Sは公立中学が勝手に上位者を割り振ってくれるので,勉強のできる生徒がたくさん入ってくる。
高学力の生徒は普通に授業だけすれば,あとは勝手に塾や予備校で勉強してくれるので,自動的に進学実績も安定して出てくる。
このところそういう状態が続いている。
実際,3年生での受験指導はほとんど外部まかせで学校の指導はしていない様子。
ただ,意識の高い生徒が集まるという集団の力がある。
「えっ,あいつもやっぱり塾に行ってるの?そやな,学校では何もしてくれないからな。よし俺も塾に行こう!」
というように,意識が高いので,ちゃんと大学に入れる方法を互いに情報交換して会得していく。
もともと圧倒的に高学力の生徒を放置しての結果は,確かに京大5名,阪大16名などと数は出ているが,現役合格は京大1,阪大5にすぎない。
結局大手予備校の力でもともと頭の良い生徒が鍛えられていくのだ。
一方,大阪青凌の特進Sはどうだろう。
進学の実績でみると,大阪青凌の特進Sは徳島大医学部1,阪大1,神戸大2,と最難関国立大をはじめ,国公立大25名は過去最高。
関西大倉の特進Sの生徒と同じレベルに合格者を出している。
最初の話=公立中学では大阪青凌の特進Sに上位生を割り振ってくれないことを考えるとこれはすごいことだ。
入学時点ではまだまだの生徒を学校の指導でそこまで引き上げているのだ。
大阪青凌さんは学校の規模もわざわざ小さくして,教員が全ての生徒に目が届くようにしている。
だから,特進Sでない他のコースの生徒も大切に育てる文化があるのだ。
卒業生の数を見たらわかる。
大阪青凌261名に対し,関西大倉は545名だ。
どちらの学校がすばらしい仕事をしているかは一目瞭然なのだ。
塾の方もそれに気づいてきているのではないか。
上位者が多く通うRやMはどうだろう。
関西大倉では進学実績にならないので,他の私学を勧めているように見える。
現在の進学実績がよくても,そのうちちゃんと指導してないことはバレるだろう。
実は,関西大倉さんの評価はほんの数年前まで,もっと高かった。
特に京大の数を多く出し始めた頃は,教員がすごく頑張っていたようだが,最近は実績に胡坐をかいている。
もう一度頑張っていただきたいので,このようなことを書かせていただいている。
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ところで特進SのSって何なのか?
スペシャルのSかな。
スゴイのSかもしれんし・・・
厳しい(シビア)な,
シゴキ?
素敵な,
真剣な,
親切な,
差の着く,
サッパリ,
白けた,
しょーもない?