[2014年6月5日]
受験生は将来2種類に分かれます。
合格する人と合格しない人です。
なんや,あたりまえやん!
では,どうしてその2つに分かれるのでしょう。
学力の差でしょうか。
実際に試験で合否を分けるのは試験当日の学力差ですが,その学力差は試験の当日につくわけではないですよね。
試験に至るまでの長い長い日数の間に差がつくのです。
合否を分ける最大のポイントは何かというと,それは「本気度」だと思います。
本気で合格しようと思っているか,「できれば」合格したいとか,「一応」志望してますというかの違いです。
「できれば」の人はやがて「できない」ことに気づいたり,「一応」志望してた人はやがて「実は」こっち志望だったと変更していくのです。
さて,本気で合格したいと思っている人は,たとえば3年生のこの時期になってはじめて「ヤバい」と気づくなんてことはないです。
もっと以前からヤバい兆候があったはず。
今まで放置しておいて,8か月かそこらで何とかなると考えている時点で甘いのです。
本気で考えていなかった証拠です。
この時期,入塾の問い合わせが連日あって,中学・高校とも少なからず3年生が体験を申し込んできます。
現時点で少し遅れている人は,実は相当頑張らないと追いつきません。
というより,相当頑張っても追いつきません。
先行している人が今からさぼるハズないのですから,遅れているあなたたちが全力で追いかけてもまず追いつきません。
それくらい差がついてしまっているのです。
マラソンと同じです。
30kmすぎて先頭集団から1分遅れていて,残り10kmでそれを挽回するには,どれだけペースを上げないといけないか。
先頭集団はゴールめざしてますますスピードを上げる時期なのです。
だから,マラソンでの必勝法は,何が何でも先頭集団にくっついていくことなのです。
そういうわけで,3年生は現時点でヤバいと思っていれば,可能性が非常に低い状態で頑張るという苦行となります。
1年生と2年生の諸君は,そうならないためによく考えて現在の行動の選択をして下さい。
具体的には,ズバリ,クラブ活動です。
クラブ活動にはすばらしい面がたくさんあります。
それを否定はしませんが,そこで100の宝物を得たとしても,1000の価値ある未来を捨てることになっているかもしれません。
クラブ活動によっては,100どころか10とか5とかのメリットもない場合があります。
誤解を恐れずに書くと(いつも恐れてないとのご指摘がありそうですが),弱いクラブはやめといた方がいいです。
勝利至上主義は,よく批判されますが,特に運動系のクラブで勝利至上主義でないクラブは存在価値がないと言ってもよいでしょう。
試合に勝つというところからすべてを考えるわけです。
運よくすぐれた指導者が顧問だった場合,試合に勝つために,日常の生活も含めてすべて見直すということになり,人間的にも100とか1000とかの宝物を得ることができるのです。
これがはじめに書いた「本気度」につながります。
入試でも何でも,今後の人生に本気で取り組むことが出来る人間となれるのです。
生徒だけで楽しく趣味程度に遊んでいるクラブ,あるいは顧問の自己満足が目的のクラブ活動では,ホント10とか5とかしか得るものはないと思います。
その一方で,その時間を将来のために勉強すれば,100や200の成果はあるでしょう。
3年生で,弱小無意味クラブの活動が終わって,さあ勉強しようと思い,はじめてヤバいことに気づいた諸君。
せいぜい,そのことを後悔しながら受験勉強をして下さい。
世の中そういうものです。
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