[2014年6月9日]
例題
「次の中で他と異なるものを選べ」
?能見 ?藤浪 ?メッセンジャー ?鳥谷
タイガースファンなら簡単ですね。
えつ??ですか?
?だけ外国人だから?
JAPANESE ONLY!
そんな,どこかのサッカーファンみたいなこと言ってはダメです。
甲子園球場,永久に出入り禁止になりますよ。
正解は?ですね。
鳥谷選手だけ内野手で,他はみんな投手です。
では,例題を踏まえて本番です。
この4人の中でポジションが違うのは誰ですか?
?安達 ?ベタンコート ?T-岡田 ?金子
簡単ですね。
・・・・・
えっ?わからない???
わからないの意味がわかりません。
どうしてわからないの?
T-岡田はそう,2010年のホームランキングです。
そうですよ,金子は今や球界屈指の大投手の金子千尋です。
もうわかりましたね?
ひょっとして,安達くんを知らないの?
売出し中ですごくファンも増えているんですけど・・・
すっかりレギュラーに定着した遊撃手です。
ベタンコートは知ってますよね。
メジャーリーグ屈指の「守備の人」です。
楽天の藤田と同じかそれ以上にうまいと思う。
(普通,打撃の人を助っ人で呼ぶけどな・・・)
というわけで,正解は?の金子千尋だけが投手です。
野球に興味のない人には,ほとんどこの例題も同じに見えたことでしょう。
?pyroxene ?amphibole ?albite ?olivine
どれが異なるか,誰もわかりませんね。
全部鉱物の英語名です。
そうです,全く知らないものばかり並んでいたらわからないですね。
正答率25%にはなるでしょうが。
ところが,4つのうち2つがわかっていたらどうでしょう。
正答率が5割になるのでしょうか。
なるほど,先ほどのオリックスの例でいくと,T-岡田は野手,金子千尋は投手です。
他の2名がともに野手なら?が正解,ともに投手なら?が正解となります。
だから,?と?のどちらかを選べば正解と考えれば正答率は5割になります。
本当にそうでしょうか。
では,こうしましょう。
すみません,野球の話が続きます。
分かりやすくするために,全国民が知ってる巨人でいきましょうか。
?阿部 ?内海 ?村田 ?原
仮に,あなたが?と?の選手を知っていたとします。
?はキャッチャー,?は投手です。
ですから,?または?が正解だと思ったらどうなります?
今回の正解は?の原監督だったりします。
だから,4人のうち2人知っているだけでは正解率が5割にならないのです。
もう少し考えましょう。
では4人のうち一人知っていたら?
これは全く役に立ちません。
この問題で,1つだけ教えてあげます。
?pyroxene ?amphibole ?albite ?olivine
?はかんらん石です。
どうですか?1つわかったところでどうしようもないですね。
おそらく正答率は25%のままなのです。
これが勉強の本質を表しています。
たとえば,英単語を1000個覚えるとしましょう。
よく四択問題が出題されますよね。
1000個のうち250個覚えても,4つに1つしかわからない状態なのです。
正答率は上がらないのです。
そして,500個になったら50%合うかというと,そうでもないです。
多くの生徒は,勉強はやったらやっただけ点数が伸びると思いがちです。
そうあって欲しいですね。
でも現実はそうはなりません。
今回の例のように,単純な四択でも勉強量(知識量)に比例して点数が伸びるのではなく,特に最初の方は勉強をいくらやっても点数が1点も上がらない可能性を示唆しています。
そこを我慢して継続していると,必要な知識の7割か8割を超えたあたりで実感として現れてくるものなのです。
一般の問題は,今回のように単純な知識問題ではありません。
それだけに,さらにいろいろな問題を解くための要素を身に付けないと得点には現れないのです。
勉強をやってもやっても点数が取れないと悩んでいる人も多いと思います。
それはまだまだ点数に反映するレベルに足りていないのです。
でも,そこでやめてしまえばもったいない話です。
勉強と得点の関係はそういうものだと知って,コツコツとやり続ける以外ないのです。
特に受験生は,これで間に合うだろうかと不安になると思います。
そうなのです。
間に合わない可能性があります。
もっと早くからやっとけばよかったと後悔しながらせいぜい頑張って下さい。(間に合うかもしれませんから)
で,このブログは1年生や2年生のために書いています。
間に合わないのが嫌なら,すぐにはじめましょう!(^^)!
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?pyroxeneは輝石 ?amphiboleは角閃石 ?albiteは斜長石 ?olivineはかんらん石
無色鉱物である?斜長石が異なる種類に分類されます。