[2014年6月13日]
よく,「ウチの子は対人関係が苦手なので,コンピュータ関係のような手に職のある仕事がいいと思うの」などという母親がいるが,正直気持ち悪い。
対人関係が苦手なら,まず職に就けないので,手に職とか以前の問題なのだ。
それはさておき,その当の本人は,単にゲームが好きなのでコンピュータ関係に行こうと思っていたり,あるいはゲームがとことん好きならまだしも,ゲームで遊んだ経験が,それまでの十数年の人生の大半を占めているだけで,他の職業のイメージが皆無なだけという志望動機だったりする。
まあ,HALみたいな専門学校に行けば,ひょっとしたら才能が開花するかもしれないが,ほとんど就職できないと思ってよいだろう。
コンピュータ関係の職に就くというのはなかなか難しいものなのだ。
一方,コンピュータを使うというのは,実は英語と同じで,単なる道具にすぎない。
それなりのレベルの研究をするには,必要不可欠なのだ。
これは,私が作ったプログラム。
だいぶ昔なので,全部BASICで書いた。
鉱物の共生関係を3次元で立体的に描図するためのものだ。
こんな風に論文に使った
こういうプログラムは,たとえばコンピュータの専門学校を出た人間には作れない。
だって,岩石学がわかってないから。
結局,日常英会話ができても,専門の話について行けなくては役に立たないのと同様,プログラミングする内容が理解できないようでは話にならないのである。
英語が得意(好き?)なら外国語学部で,パソコンが得意(ゲームが好き?)なら情報工学などという短絡思考では,あまり役に立つ仕事に就けないのである。
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