[2014年6月15日]
思っていたような展開にならず,敗北したとしても,それはそれで受け止めて,次につながるようにすればよい。
しかし,模試の出来が良くなかったというのと,センター試験の初日の出来が悪かったというのは全く次元の異なる話だ。
模試の場合,最悪0点でもかまわない。
その出来具合は本番の入試の合否には一切関係がないのである。
ところが,センター試験の初日に失敗すると,その失点はもう確定事項になってしまうのだ。
模試の場合,できなかった分野をできるようにする時間はあるし,ミスをしたならミスをしないように訓練すればいい。
入試のミスはそのまま致命的なのだ。
さて,センター試験初日の出来具合が悪かった人は,そこが人生の分岐点になる。
それで自暴自棄になり,あきらめてしまったら次の日の点数は惨憺たるものになる。
あるいは,その失点を取り返そうとするあまり,異常に緊張しすぎたり,焦ってしまって普段なら解ける問題も解けなくなったりする人がいる。
ところが,終わったものは仕方ないので,翌日以降はしっかりと自分の力を出し切るというメンタルの強さを持った人間は,意外に初日の失点が気にならない程度に良い結果になる場合もある。
初日に失敗している生徒は何も自分だけではないのだから。
そして,2次試験でも,しっかりと実力を出せば,志望校に合格したりするのである。
こういう話は,いざ初日に失敗してもしっかりと対応しようと思って,心の準備をするために書いているのではない。
それもあるが,実は,初日に失敗しないようにする方策は今からいくらでもあると言いたいのだ。
模試や普段の演習でうまくいかないことを直視せず,まあなんとかなると根拠のない自信を持って試験に臨むから失敗する。
実際,センター試験で満足のいく結果であった生徒と,本人が思ってたほど取れなかった生徒の比率は1:9くらいだろう。
この「本人が思っていた」という,自己評価がすごく甘かったのだ。
正直,指導する立場から見ると,実力相応の点数なのだが,本人たちはもっと取れると思って試験に臨む。
それは悪いことではないのだが,実際の点数を見て凹むなと言いたいのだ。
そして,出た結果を正面から受け止めて,その時点で持てる力を残さず発揮することだけを考えて顔を上げて次に進むしかないのである。
そういう事を全日本国民に強く示唆された1日であった。
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