[2014年6月16日]
就職・転職支援の日経HRは企業の人事担当者を対象に、新卒社員の出身大学のイメージ調査を実施した。「対人力」や「知力・学力」「独創性」など5項目にまとめ、総合評価が最も高かったのは京都大学だった。2位に神戸大学、3位に大阪市立大学が続き、関西の国公立大学が上位を占めた。(日経)
日経新聞の記事であるが,人事担当者が実際にそのように答えているのである。
ご存知ない方が見ると,一見おかしな順位だと思うかもしれない。
だって,東大が1位ではないし,偏差値が上とみられる大阪大学が12位なのに,大阪市立大学が3位なのだ。
ただ,実際にこのようになっているのは不思議ではなく,特に神戸大・大阪市立大・一橋大は昔から三商大と呼ばれており,経済界では伝統的に優秀な人材を輩出してきた歴史があるのだ。
一方,阪大は理系の研究職などには強いが,アンケートの性質上そのような職のカウントが少なく出てしまっているのだろう。
おそらく営業職のような仕事での評価がランニングに反映しているのだろう。
そう考えると,京阪神の大学が上位に来るのは当然という気がする。
まあ,大阪出身の学生が多く,要するにいつもおもろい事を考えていて,相手がボケたらちゃんとツッコむという当たり前のことが自然にできるのだ。
人事担当者が社員に求めるのは,やはり対人力・行動力など,大学入試の偏差値の順序とは別の要素も多いのである。
東大が25位ということだが,これはある意味気の毒で,東大出身ならこれくらいはできるだろうというハードルが高いような気がする。
人事評価する人が東大出身である可能性は高くはないので,ある種の僻みもあって,良い点数になりにくいのだ。
絶対評価のような尺度があれば,東大卒も悪くはないと思われる。
このように,アンケートの順位だけを見て,それを鵜呑みにするようなことがないようにしないといけない。
大学というのは本当にピンからキリまである。
全国に700以上あるのだから,上位100くらいの評価であれば,まずまずなのかもしれない。
(逆に下位100くらいの大学は,大学と呼ぶに値しないので,なくせばよいのにな。)
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新聞の写真を撮る時に,コンデジが池上さんの顔を認識したのにはワロタ。