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尾崎塾
富田教室

[2014年6月28日]

連日のサッカーの話から展開するM高校生への痛烈なメッセージ

本田選手のコメント

「一番、考えてつらかったのは4年間、正しいと思って貫いてきたことを、結果として否定せざるを得なくなったこと。また一から自分自身の物差し作りをしないといけない。」


これが,国公立大学に合格できるかどうかの決定的な要素を表している。
お気づきだろうか?
たかがスポーツ選手の反省の弁だといって聞き流してんじゃねーよ!と言いたい。

某M高校の生徒に非常に多いのだが,他の高校でも合格レベルに全く届かない生徒は多い。
全員に共通するのが,自分のモノサシで物事を測っているという点なのだ。
そして総じてそいつらのモノサシは「短っ!(目が点)」ていうくらい短い。

img1
多くの生徒のモノサシは30cmだ。

そのてっぺんはおそらく自分の目の前の最高レベル。
言い換えると通っている学校のレベルになっている。

学校の中で上位2割とか3割にいると,そんなに悪くない成績だ。
定期考査で80点くらい取るレベル。
80点だと,まあまあ理解しているレベルで,もう少し練習を積めば90点だって取れたハズ。
本気を出せば俺だって私だって,90点くらい取れるのだ。

しかし,君らの通っている学校の定期考査レベルがどれほどのものかわかっているのか?
国公立大学入試のレベルからすると,こどもの遊び程度の問題しか出題されていないではないか。
しかも,試験範囲がキッチリ決まっている。
そのせまいせまい範囲のレベルの低い試験で8割しか取れないのは超低レベルなのだ。
しかも,その内容をキッチリ定着させるでもなく,考査が終わるときれいサッパリ消去されてしまう。
いざ,受験が近づいてきたときに頭の中がスッカラカンだということに,それでもまだ気づかずに入塾の相談に来る。
そして俺は本当のモノサシの存在を教えあげるのだ。

img2
図をクリックして大きくして下さい

標準的なモノサシは1mあるのだ。
30cmモノサシで上の方であっても,全く低いレベルであることに気づきなさいと。

そのリアクションが2通り。

その1:「またまた,ご冗談を。そんなに俺のレベルが志望校とかけ離れているわけないでしょ!脅しにはのらないよ」的な,それでも気づこうとしない人。

その2:「えーっ,そんなに難しいの?それなら国公立はやめて関関同立に絞ろうかなー」と安易に志望ランクを下げる人。

その1君はどうしようもない。
君が思っているより10倍やらないといけないと,せっかく教えてあげているのに,どこからかやってくるスゴイ自信によって,自分の位置を確認しようとすらしないのだ。

実は,その自信がどこからくるか察しがついている。
高校受験なのだ。
M高校レベルは地域では内申7くらいは必要だから,中学校ではまあまあの成績だった諸君の集団。
しかも,本当はもっとガツガツ勉強していれば,春日丘高校やひょっとしたら茨木高校くらいに手が届いたかもしれないとさえ思っている。
本気をだせば,その連中に負けないという実感を持っているのだ。
実際,英国数理社のどれかの科目では茨木高校に行った連中と肩を並べているか,むしろ上だった科目があるに違いないのだ。
そういう確固たる自信=「きっと大丈夫!」を持っているのだ。


昔から,高校入試は100日戦争,大学入試は1000日戦争という言葉がある。
高校入試と同じような感覚の生徒は思っている量の10倍やらないとダメなのだ。

そして,変な成功体験がじゃまをしてしまう。
茨木高校に行ったような友達との差は開いていないと,なぜか勝手に思っているのだ。
先日書いたように,日々の授業レベルで天と地ほど差が開いていて,その上位に行っている連中が1000日頑張って届くかどうかの大学(たとえば神戸大学)を,自分が本気を出して100日やれば届くくらいに思っているのだから,つける薬がない。
それどころか,今日ならまだセンター試験まで200日もありますから,余裕でスタート切ってるくらいに思っている。

さてさて,後者のその2君はどうだろう。
関関同立に志望を下げたら,そりゃ余裕でしょ!

これも考えたらわかるが,スゴイ自信のある人は30cmモノサシで20cm以上のところには位置しているので自信があるのだ。
関関同立でもいいやと思う=少し自信のないその2君達は,30cmモノサシでさえ15cm以下の超低空飛行ゾーンにいるのだ。
確かに国公立トップレベルの80cmよりも低い設定にはなるが,たぶん70cmくらいは必要なのだ。
実は,こちらの方も全く届かないゾーンなのである。
思っている量の10倍では全く足りない。むしろ絶望的に足りない。
なのに,イっチょ前に高校入試でなんとか間に合わせた「きっと大丈夫!」は揺らぐことなく持っているのだ。

そういうわけで,ウチのような塾に(他でもどこでも同じなのだが)入ってしばらく経っておかしいと気付く。

50日も経ったけど,入試問題が解けない。
合格が見えないな。
おかしい。
50日も経ったのに・・・
あれっ?
入る塾を間違えた?
この塾,全然伸ばしてくれないじゃん!

みたいなことになるのである。


そういうわけで,何が言いたいかというと,

高校入試ですべて決まります。

今,中学1年生〜2年生の人はまだ間に合います。

中学3年生はそろそろ手遅れです。

よろしくお願いします。


では。


ドロン







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終わり方を西くん風にしてみたけど,誰もわからないやろな・・・