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尾崎塾
富田教室

[2014年6月29日]

逆転勝ちしやすい競技としにくい競技

今日のオリックスは4−1で勝っていて,抑えの平野佳寿くんが登場。
img1 楽勝ムードだったのだが,連続二塁打を打たれて少々ヤバかった。
なんとか勝ったけど。

これが野球の最もおもしろいところでもあり怖いところでもある。

つまり,9回ツーアウトランナーなしからでも,いつだって逆転勝利の可能性があるのだ。

これはテニスにもいえる。
ちょうどウインブルドンがはじまった。
錦織くんは逆転勝ちも多かったが,最近は力がついてきてストレート勝利が多くなってきた。
しかし,セットカウント2−0で,ゲーム5−0の40−0からでも逆転負けする可能性はあるのだ。

このように野球やテニスはあと1球で勝利という場面から負けることが可能な競技なのである。
逆に,そこから逆転勝ちすることが可能なので,最後まであきらめずに頑張ると,それが報われる場面があるということだ。


一方で,サッカーはどうだろう。
先日のコロンビア戦で,1−4になってからの逆転勝利があり得ただろうか。
終盤の44分に入れられて,ロスタイムを入れてあと5分もない状況。
そこから4点入れるなんて,時間的にかなり苦しい。
30秒で1点入れられないことはないにしても・・・
そして,残り1分になったらどうか。
もうさすがにどんなに早くやっても4点は入らない。
その1分間に選手が頑張る意味は?

これが野球やテニスなら,本当にゲームセットと言われるまで可能性は0ではないし,そうやって食らいついていると本当に逆転することがある。
あの日本代表の最後の1分は,もう死刑が確定していてそれを待つ死刑囚のようなものだ。
相当につらい時間だろう。

実は,アメフトはもっとエグイ。
残り1分くらいで勝っているチームが攻撃の場合,時間を使って相手に逆転の余地のないようにする終わり方が一般的なのだ。
サッカーだと完全にイエローカードものの行為が堂々と行われる。
得点を取る意思は全くなく,QBがボールをもってすぐにわざとニーダウン,つまり時計を止めずに試合終了のカウントダウンをする戦略をとるのだ。
普通,どう見てもスポーツマンシップに反する終わり方だと思うが,多かれ少なかれ時計で測る競技は勝っているチームがそうやって時間を使えばどんどん勝利が近づく仕組みになっている。


何が言いたいかもう,おわかりですね。

受験って,どちらのタイプの競技に似てますか?

もちろん後者。

時間が決まっています。

来年の試験日程はもう決まっています。

再来年も同じような日程です。

その次の年もです。

その時間までになんとかしないと負けなのです。


試験の時間も決まっています。
60分の試験で,55分経過した時点で半分も書けてなければもう絶望的です。

そうなのです。
受験勉強というのは,時間を気にしながら進めていかないといけないのです。

先にリードしている方が圧倒的に有利です。

それを常に肝に銘じて下さい。


よろしくお願いします。


では。


どろん





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