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尾崎塾
富田教室

[2014年7月5日]

うちじゃない科

去年もブログに書いた林先生。
「今でしょ」じゃない福井大学付属病院のER(emergency room)の林先生,昨日もドクターGに出演していた。

最後に研修医に言ってたのが「うちじゃない科」になってはいけないということ。
「それ,うちの専門じゃありません。」と言ってたらい回しにされている患者が世の中にたくさんいる。
ERはそんなこと言ってる場合じゃない。
瞬時に患者の症状の原因を絞り込み,適切に対処しないと。

これは,教育業界にも言えることだと思っている。
ある意味,塾って救急救命みたいな面があって,生徒は相当に容体が悪くなって駆け込んでくるのだ。
それで,英語がダメなのでなんとかしてくれ,だの,数学を見て欲しい,だの,の主訴がある。
そこでドクターGは問診を始めるのだ。
学校の授業はざわついていませんか。
自宅の部屋は片付いてますか。
好きな科目はありますか。
小学校の時の国語の成績はどうでしたか。
運動神経は鈍い方ですか。
忘れ物はしませんか。

だいたい,英語ができない生徒って,英語ができないのではない。
数学もしかり。
その根本的な原因を取り除かない限り,ざるで水を汲むみたいに無駄な時間を過ごすことになる。

世の中の親たちは,自分の子が中学校に上がって,成績が悪いとすぐに各科目の点数に目が行きがちだ。
他と比べて数学が悪ければ,数学を教えてもらえる塾に行けば改善されると思ってしまう。
英語が悪ければ,英語の塾に行けば良くなると思っている。
そんな,単科目だけの症状であるわけがないのだ。

ちょうど,昨日のドクターGがそんな内容だった。
めちゃくちゃ腰が痛い!
かといって,椎間板ヘルニアとかではないのだ。
研修医たちは大動脈乖離を疑ったが,結局はくも膜下出血だったのだ。
腰が痛いからといって,腰が原因ではないのだ。

ドクターGのGはGeneralのGだ。
医者たるには一通り,全身のあらゆる病気に精通していなくてはいけない。
身体は全部つながっているのだ。
メンタル面も含めて,総合的に人間を診ることができないといけないのだ。
その上で,特に集中して研鑽を積んだ科を専門としなくてはならない。

教育者たるのも同じ。
すべての教科に精通しているべきなのだ。
勉強って全部の教科がつながっているのだ。
メンタル面も含めて,総合的に人間を診ることができないといけないのだ。
その上で,特に専門的に研究をする科目を持っていなくてはならない。

だから,ウチの塾に「数学だけみてもらいたい」と来られると困ってしまう。
以前にそう言って来られたので「嫌です」とキッパリ言ってしまった。
相談の仕方が間違っておられるのだ。
診断はこちらでするので,親があらかじめ診断するのはどうかと思う。

ちなみに,学力伸び悩み要因の多くが「お母さん」だと推察している。
子供の言語能力の大部分は幼少期のお母さんとの会話で培われる。
お母さんがアホ会話しかできなかったら,子供の言語能力は発達しない。
すると,どの教科の授業も理解に遅れが出る。
もちろん,そうでない場合もあるだろうが,たいていそうなのだ。
学力は遺伝しないが,親の学力と子の学力は,そういった家庭環境という面で関係が大有りなのである。

特に女子生徒諸君。
将来,生まれてくる赤ん坊のために,今のうちにちゃんと勉強しておきなさい。
そして,賢い子供を育てて下さい。
えっ?産めないのか?
その前に結婚できないのか?
うーん。
それなら議員になるしかないっ!(なんでやねん!)

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