[2014年7月12日]
日経新聞に時々教育ネタが出るが,そうなの?という記事も多い。
今朝は,関西の家庭は教育にお金をかけていないのに成績がいいので,塾のコストパフォーマンスがよいのだという記事。
いろいろと不明な点が・・・
根拠の一つ,家庭の年間教育支出のグラフがおかしい。
関東18万円に対し,近畿は14万円。
それでセンター試験の平均点数にそれだけの差がないというのだ。
年間に14万円?
塾だともっと払うだろう。
学校の授業料?
無償化だから?
公立でももっと払うはずだ。
何のお金?
ちなみに,ウチの塾で昨年度高3生が払った年間総額を公表しちゃいましょう。
4月から在籍して,夏も冬も講習をガッツリ受けた生徒全員の平均が59万円です。
これは受講した総時間を考えると業界最安値くらいだ。
だから,どう考えても年間に14万円などは有り得ない。
これ,つまり,お子さんがいない家庭も含めての平均値ではないのか?
こんな意味のない統計的数字を使ってしまうほど,日経新聞はアホなのか?
さらに,大阪市をはじめとして,塾に通わせるお金のない貧困家庭が多いと当然のことながら教育費の支出が少なくなる。
そんな家庭の子供は,実はセンター試験など受けるハズないのだ。
センター試験を受ける層は,それなりに高学力層でお金をかけている。
その人たちの家庭の年間支出を比較しないと全く意味ないじゃん。
関西の私塾団体が一見サービスが良いと思わせる記事を書いてもらって,利益誘導しているようだ。
釈然としない記事だな。
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