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尾崎塾
富田教室

[2014年7月30日]

入塾体験ラッシュ

7月は資料請求&入塾体験ラッシュだった。

実際にご入塾いただいた方も10名以上おられる一方,体験をしたものの入塾に至らないケースも多々ある。

一般的な入塾の過程はこうだ。
まずネットなり来塾して資料を手にしていただく。
そして,1コマ90分の授業を実際に体験してもらう。
体験したその直後その日その場ではなく,必ず帰宅していただいて,冷静に考えてウチの塾でやろうと本人が強く思った場合に,入塾の意思を再度ご連絡いただくことにしている。

塾業界の常識からすると,全く馬鹿げたことをしている。
せっかく体験に来ているのに,そこで入塾させないでどうするのかと。
家に帰って気が変わったらどうするのかというわけだ。

でも,家に帰って気が変わるようなら,ウチの塾がとても気に入っているわけでもないし,他にもっと自分に合うと思う塾があればそちらに行った方がその生徒にはよいかもしれないのだ。

たしかに,90分の体験だけでウチの塾の全貌がわかるわけもなく,静かに勉強はできるがなんとなくよくわからない塾との印象で入塾を見送られる方も多いだろう。

体験後に生じる疑問点で多いのは,授業中の質問をどうするかということらしい。
質問してよいかどうかは,よいに決まっている。
一応塾なので,わからないことを教えるのは当たり前。
なぜこの疑問がわくかというと,ウチの塾の空気感なのだ。
どこかの気さくな大学生がいつも隣にいて,質問しやすい雰囲気をつくってくれている他の塾と違って,逆に質問しにくい空気だからだ。

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これは,わざとそのようにしている。
なぜなら,入試の試験時間中はそんな空気だから。
そんなに簡単に誰かにすぐ聞くようだと,自分の頭で考える粘りが弱くなる。
そして,その中でも,ここは必ず質問した方が自分のためになると確信した場合,挙手するなり講師が通りかかったときに質問せねばならない。
これ,よくお母さんが心配する事例だが,
「うちの子は内気なので質問できないんです」という生徒は,そう,質問できない仕組みになっている。
そういう力がないと,将来困ることになるのだから,過保護なことはしない。

実は,通常は全く質問をしなくていいと思っている。
与えている演習内容からすると,ほとんどは自分でなんとかできるレベルに設定してあるからだ。
例題を見ながらやれば解けるような類題は,自分でなんとかやりきらねばならない。

さらに言うと,別にわからなくてもいいとも思っている。
おっ,ついに開き直ったかと言われそうだが,勉強ってそういうものなのだ。
100%完璧にわかるなどということはあり得ないのであって,みんなある程度のところでわかったことにして次に進むのだ。

それで,「でも,ちゃんとわかって次に進まないとダメな部分てあるでしょ?」
と聞く方はレベルが高い。
そう,まさしくそれが大切なのだ。
肝心なところをわからずにどんどん先に進んでしまうと全くよろしくない。
だからウチの塾なのだ。
我々がそういうところを見ているので,いいかげんに済ませてはいけない部分ができていないようなら再度やらせるし,そうでもない部分なら先へ進ませる。
塾が授業の都度,そのチェックをしてくれるので,独りよがりの演習にならずにどんどん自分の全速力でやっていけるのである。
暴走したらブレーキをかけてくれるから。

それで,そもそも暴走したくない,走る気のない連中に走らせるのは難しい。
いわゆる「やる気スイッチ」をONにすればやる生徒もいるだろう。
ウチの塾に入塾した時点で,もともとやる気のある生徒のスイッチはONになる。
ところが,やる気が全くない生徒のスイッチをONにしても動かない。
電池切れのおもちゃのスイッチを入れても動かないのと同じ。
ウチの塾で電池は売ってないので,そこを見極めて入塾していただきたいのである。

長くなったが,ウチの塾の入塾体験は,本人に電池が入ってるかどうかをチェックしに来ていただいている感覚。
フル充電で来た生徒は思う存分勉強に集中して打ち込めるとわかるので入塾に至るのだ。




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