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尾崎塾
富田教室

[2014年8月11日]

台風についてアレコレ

なかなかの勢力で上陸し,各地で被害を出した台風11号でしたが,みなさん宅では被害がなかったでしょうか。

塾の向かいの一帯が停電で,関電の人が強風の中でも復旧工事されていました。
img1 このような仕事をしてくれる人がいるから,我々は安定した電気をいつも使えるのだと再認識させられました。


また,昨日は講習中に携帯電話の緊急速報が鳴りっぱなし状態でした。
img2
近隣の河川の水位が上がって,避難レベルに達したのです。
女瀬川,檜尾川,安威川,茨木川など,台風があともうひと頑張り?していればどうなったかわかりません。

河川というのは,いつ決壊してもおかしくないと考え,早目に避難しましょう。
というより,私の持論ですが,決壊して危険なところに住まないのが得策です。
高台でしかも地盤の強固なところに住むべきです。

塾の住所は富田「丘町」です。
やはり,周囲より少し高くなっていて,ハザードマップでは浸水しない地域になっています。
大雨洪水警報が出ていても避難する必要のない場所なのです。
おかしなことに,浸水地域の学校が避難所になっていたりします。
河川が氾濫した場合,避難するのは高い所でないとなりません。
賢く正しい場所に避難して下さい。


昨日の台風11号は,兵庫県に975hPaで上陸し,塾のある大阪北部にかなり近いところをかすめて日本海に出ました。

img3

実は,講習で生徒が演習している合間に,刻々と変化する気圧を測ってみました。

img4

どうやら11時ころに最も接近していたとわかりました。

天気図を見ると,もう少し低くなってもおかしくないのですが,983hPaで底でした。

でも,まあこれはそういうものです。
意外に,気圧計ってかなりいいかげんなモノなのです。
誤差が5hPaくらい平気で出るのです。
もう1つ気圧計を持っていますが,その値は978hPaまで下がっていました。

それに,第一,天気図の気圧は平均海水面の高さでの値に補正したものです。
この補正を海面更生といいますが,そりゃそうでしょ?
そうしないと,標高の高いところはいつも低気圧になります。
富士山のてっぺんはいつも630hPaの超ウルトラ低気圧?

なので,相対的に増えたとか減ったかがわかればよしとします。

そもそもの話,台風の中心気圧など,誰も測っていないのです。

昔は危険を冒して飛行機で突入して測っていたそうですが,そのデータの蓄積のおかげで,衛星からの雲画像の解析によって,中心気圧を画像解析で計算しているのです。
この手法はドボラック法といって,実はこれにもかなりの誤差がありますので,実際に975hPaだったかどうかなどわかったものではないのです。

ちょっとマニアックな裏話でした。



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