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尾崎塾
富田教室

[2014年8月12日]

大学と企業の関係

サンデー毎日の記事から。
「この大学は,この企業に強い!」

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有名どころの会社への大学別就職状況を見ると,一概に偏差値が高い順でもなく,企業の個性が表れてくるという内容か。
穿った見方では,やはり東大や京大が優秀で,そういう学生が来てくれない企業はそれよりランクの低い大学の学生を採るしかない。
また,早慶が多いのは,国公立大よりも優れているからというより,人数が多いという要素も多分にある。
それらを差し引いたとしても,特色があるのは,どうやら職種が関係してくるのではないか。
たとえば,O林組(いつものように伏字の意味ない)の就職者数は早稲田を抑えて日本大学が1位だ。
これは,本当に社内でトップの指導的立場の職種には国公立や早慶理大くらいの人材が見込まれており,日大は現場でしんどい仕事をする人材として雇われているのかもしれない。
昔の話だが,女子は使い捨てというか結婚して退社するのが当たり前という時代に,女子は短大卒の方が就職しやすかったというのと似ている。
はじめから企業の中枢を担う人材として雇うわけではないのである。
そういう現実も見え隠れするが,それとは別に,たとえばマツダには広島大からたくさん入社するなど,地方地元色もある。そういう意味ではトヨタ自動車には名古屋大からもっと多くてもいいが,1位が阪大となっている。
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旧帝大ではない国公立で最も就職が良さそうなのが関東では東工大と一橋大で,関西では神戸大である。
関東で東大に行けなかったら私学の早慶に行く,あるいは,センター試験の段階であきらめて理系なら東工大へ,文系なら一橋大にシフトするのだ。
だから,東大に準ずる人材が多いのは当然だろう。
これが関西だと,京大に行けない場合に関関同立とは単純にならない。
京大には後期入試がないので,後期は阪大か神戸大にレベルを落として合格してしまう。あるいは,理系なら中期日程の大阪府立大学工学域へ行くのである。
だから,京大レベルの人材は阪大か神戸大,あるいは大阪府立大へという流れだ。

まあ,結局は有名どころの企業には優秀な人材が多く就職するという,至極あたりまえな結果になっているとも読める。


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