尾崎塾
富田教室

[2014年9月8日]

秋の空

今日はこんな雲が出ていました。


いわし雲とかうろこ雲というやつですが，次の１０種類のどれでしょう？
巻雲・巻積雲・巻層雲　
高積雲・高層雲・乱層雲
積雲・層雲・層積雲
積乱雲

気象学的には，いわし雲，うろこ雲は巻積雲に分類されます。

巻の字がつく３つは上空7000ｍ〜12000ｍといった高いところにあります。
高の字がつく２つは，高というわりにはそれより低く5000ｍくらいのところにあります。
他はたいてい2000ｍ以下にあります。
積乱雲だけは，低い所から高い所まで発達する超ぶ厚い雲です。

実は巻積雲と高積雲は同じようなものです。
積雲というのはモクモクと対流して厚みのある雲なのですが，巻積雲は高積雲よりも高いので一つ一つの雲が小さく見えるのです。
それが魚のうろこのように見えるのですね。
一方，高積雲はそれが少し大きく見えるので，一匹一匹のひつじにみえるというわけ。

だから，写真だけ見てもその大きさがわからないと高積雲と巻積雲の区別はつきません。
次の見分け方を覚えておきましょう。
手を伸ばして人さしゆびで一つ一つの雲が隠れたら巻積雲。はみだしたら高積雲です。

それで，うろこ雲が出ると「秋だなぁ〜」と思うのですが，なぜでしょう。
おそらく，春にも出ているのですが，春は霞がかかって透明度が悪く，巻積雲がクッキリ見えないことが多いのではないかと思います。
秋は澄んだ空気で上空の巻雲がよく見える。

天高く馬肥ゆる秋と言いますが，天が高く見えるのも空気が澄んで上空の巻雲がよく観察されることからそういうのだと思います。

女心と秋の空とかも言いますが，天気の変化が激しいことからでしょうか。
確かに今日も，その後すぐに曇ってきました。
特に今日は南岸沖に台風があるので，天気の変化には要注意ですね。




にほんブログ村



にほんブログ村