[2014年9月15日]
中学1年生の地理で,九州の南部には「シラス台地」というのがあって,米作に適さないのでサツマイモや野菜の畑などに利用しているのだと習ったことがあるでしょう。
でも,実はそんなことはどうでもよいのです。
このシラス台地というのはすべて過去の火砕流堆積物なのだということが重要です。
火砕流?「かさいりゅう」と読みます。
わかりますか?
火山から噴出した岩片や火山灰が500℃以上の高温のガスと混然一体となって時速100kmを超すスピードで山体を駆け下りてきます。
雲仙普賢岳の火砕流で有名になりましたが,シラス台地をつくった火砕流はそれとは比べ物になりません。
厚さ100mもの火砕流が九州南部をすべて覆い尽くしたのです。
だから,鹿児島の半分以上はシラス台地であって,シラス台地ではない平地はすべてその後に侵食されて低地となっているだけです。
再びこのシラス台地ができるような噴火が起これば,九州南部の300万人が即死です。
よく,地層って何万年もかけてゆっくりと堆積するのだと思っている人がいますが,違うのです。
シラス台地は,長くて一週間,たぶん1日か2日のうちにできたのです。
この市役所裏の観光ホテル。
100m近い厚さの火砕流堆積物の上に立っています。
この厚さ100mの火砕流がほぼ1日のうちに堆積するのです。
過去にそういうことが何度も起こっているのが九州南部なのです。
これって,想定外でしょ?
だって,想定してもどうしようもないですから。
破局的火砕流を想定するしないで議論しているのが川内原発です。
それが危険だと言っている人は,この火砕流のイメージがあるのでしょうか。
もし,仮に川内原発に火砕流が到達するような事態を想定するのなら,その時はすでに300万人が即死しています。
そこから放射線が漏れて被ばくする人間は誰もいないのです。
鹿児島県民と宮崎,熊本南部の人は,原発が火砕流の被害に遭う心配は全くありません。
原発が被害に遭う前に全員が即死だから。
なので,今のうちに安く手に入る電気を原発から供給してもらう方が得なのですね。
でも,この本当のことを言うと怒られるのです。
よくわからない世の中です。
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