[2014年9月24日]
学力をつけるといっても,一朝一夕にはつきません。
勉強のできない人って,こう考えるんですね。
「できる奴らは,きっと俺たちが知らないスゴイ裏技とかテクニックを塾で教わっているに違いない。俺だって,塾でそれを教えてもらったら,すぐに解けるようになるハズ。」
コレ,全く逆なんですね。
できる人ほど,地道にコツコツと正攻法で学力をつけていきます。
塾や予備校は,それこそが君たちの辿るべき道だということを教えているのであって,手っ取り早い方法や本質からズレていて一部でしか通用しない裏技的なものは実は危険なモノだということも教えています。
そして,その正攻法で学力をつけるのには時間がかかります。
だから,勉強のできる人は時間の感覚にシビアになっていくのです。
各自で工夫するのです。
まともに時間をかけていたら100時間かかるところを,うまく効率化して70時間くらいで済むようにするのです。
そして,できない人は「10時間も勉強したのに,全然できないっ!」とイライラしているのです。
さてさて,ウチの塾でお願いされてもできないことの2つ目は,コレです。
「すぐに学力をつける」
高校の3年生で英語が超苦手ですと言って入塾してくる生徒さんが,英語が得意になって大学受験を迎えられることはまずありません。
高校で英語が苦手な生徒の約100%が,おかしな言い方ですね,約99%以上が,うーん,ほぼ全員が,中学1年生の英語でつまづいているのです。
結局5年間の借金を9か月とかそこらで返そうと?
無理無理無理ですってば。
いや,可能ですよ,本気なら。
毎日24時間英語漬けになったら半年もあれば英語が得意になります。
ところが,英語が苦手っていう生徒に限って,絶対にそんなことしません。
できれば英語から遠ざかりたいと願っているのです。
それで,塾におかしなことを期待して来るのですね。
「塾なら,必要最小限の英語の学習量で,最小限の苦痛で,なんとか点数を取れるようにしてくれるに違いない」という期待です。
残念ながらウチの塾は,(というか,どの塾でもそんな都合のいい話などないはずです),そのような画期的な指導方法を持ち合わせておりません。
数学も国語もそうです。
中学生の時から,日々の生活も含めて差が蓄積されています。
その借金をちょっと塾に通ったからって,すべて帳消しにできるなんて世の中甘くないです。
こんなこと書くと,塾の存在意義を疑われそうですが,その存在意義と思われていること自体が虚構なのだとわかるべきなのです。
教育の徳政令などはないのです。
そして,世の中の多くの生徒・保護者が,そのありもしない魔法のような授業を購入して,思ったように魔法にかからずに残念なことになるのです。
そういうわけで,ウチの塾は,現実に存在するモノしか販売しておりません。
販売しているのは,日々,着実に学力をつけるという事実です。
その積み重ねの先に,実力がアップした自分がいて,そしてそれが志望校に近づいていれば嬉しいねという話です。
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