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尾崎塾
富田教室

[2014年9月25日]

造語能力

国語の調査って?

よくわからないが,巷にあふれている言葉で,昔はなかったけれども,最近よく使われる言葉大賞みたいなのをやっているようだ。

堂々第一位は=「チンする」

みたいな?

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この中では,「タクる」は使ったことないし,聞いたこともない。
「きょどる」って?
ウチの業界では,カンニングしそうな奴ってきょどっているかも。
あと,居眠りしている奴はクビが「コクッ」となるから「コクってる」←意味違ってる?
でも実際,生徒に「舟を漕ぐ」が通じない。
作文試験で「仕事サボってお茶しに行く途中で事故ってパニクッている人」という文を生徒が書くと「愚痴る」のはやめとこう。

「ディスる」はネットでいろいろ見ていると頻繁に登場する。
世間からディスられて,追い込まれて役職を「辞する」みたいな応用が可能。

テレビなどでこのような新語造語について議論しているのを見ると,何かテキトーなこと言ってるだけで,あまり本質をついているように思えない。

おそらく,言葉の本質は「通じればよい」だ。

逆に言うと,通じないのは言葉として失格。

そこから離れなければよいだけだと思う。


世の中には,レベルの低い集団とレベルの高い集団がある。
概して,レベルの低い集団は言語能力が低い。
一方,レベルの高い集団の土台となるのは,言語能力の高さである。
高い方へ行くには,学校で学ぶ言語をしっかりとモノにして,さらに高いレベルについていけるように研鑽していくしかない。
学歴が貴ばれる最大の要因はこの言語能力に尽きるのではないか。

レベルの高い学術会議などでは,もちろん俗語的なものは使わないのが原則だが,実は優れた人ほどうまく俗世間の新しい言葉をはさんでユーモアを交えてうまく講演する。

iPS細胞の命名などもいい例で,iを小文字にしたのはアップル社のパクリ。
しかし,他の言葉とうまく関連させて新語をつくるというのは,相当にレベルの高いことなのだ。

我々はすでにある言葉を教えるだけなので,なんともカンタンな仕事をしている。
習う方は,そういう言葉を一つ一つ覚えていって,やがては言葉を自由自在に操って,新語を造るレベルに成長してもらいたいものだ。




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