[2014年9月27日]
昨日テレビでやっていた映画「ベスト・キッド」は,主演ではないジャッキー・チェンがすばらしい指導者として描かれている。
カンタンに書くと,いじめられていた少年にジャッキー・チェン扮するアパートの管理人がカンフー(中国武術)を教えて,試合でいじめた少年に勝利するという痛快なお話。
その中で,ぜひ塾の生徒にも見せておきたかったシーンがあって,
管理人:「ジャケットを着て」
少年:めんどくさそうに着る
管理人:「脱いで」
少年:えっ,今着たばっかりなのに?と不満顔で脱ぐ
管理人:「ジャケットを落として」
少年:ジャケットを前に落とす
管理人:「ジャケットを拾って」
少年:えーっ,めんどうやな,という顔で拾う
管理人:「前の木にかけて」
少年:木に棒が突き出ていて,その部分にジャケットをかける
管理人:「とって」
少年:かけてあるジャケットをとる
管理人:「着て」
少年:またジャケットを着る
管理人:「脱いで」
以下,無限ループ
来る日も来る日も,このジャケットのルーチンワークをさせるのだ。
何日か経って,さすがに少年はブチ切れた,
「もう何千回も同じことやってるじゃん,こんなので強くなるの?やってらんねー」
そこで,満を持してジャッキー・チェンがその繰り返していた動作にこそカンフーの動きの基本がすべて詰まっていることを体を張って教えていくのだ。
その時には少年は何千回も動作をこなしているので,本人は何も考えなくても自然にカンフーの動作ができるようになっていて,自分自身驚くというシーン。
これって,ウチの塾でやっている教育そのものなのだ。
多くの生徒は感じていると思う,最初は退屈な演習。
同じような計算を来る日も来る日もやる。
先生は何も指導してくれないで見ているだけ。
本当に見ているだけ(^o^)
「何回同じことさせるんだ?この塾大丈夫か?こんなんじゃ,全然試験で点数取れないよ。
オレは数学の文章題と英語の長文が苦手なんだ,それを教えてくれなくっちゃ塾の意味ないじゃん!」
と疑問を持ってお辞めになった塾生は過去に多数。
(生徒本人というより,親御さんがせっかちだった場合が多いと思われる)
ところが,単純な演習を忠実にこなして基礎を身に付けた生徒が,やがて応用問題も解けるようになって,本物の学力がついたという例も多い塾なのだ。
とにかく師匠を信じて言われた動作を繰り返す。
それをやった弟子は師匠からさらにハイレベルな内容を教えてもらえる。
そして,やがて師匠を越えるほどに育っていくというストーリーがウチの塾の目論んでいるところなのである。
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