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尾崎塾
富田教室

[2014年10月2日]

日本一ホットな話

パリーグの優勝争いがホットだが,これとて日本一への序章にすぎない。
その対決が行われるのも九州であるが,他にもいろんな意味で日本一ホットな場所は九州だろう。

火山のエネルギーは相当なものだ。
ちょうど九州電力が電気の購入を拒んでいるニュースが話題になっていたが,九電は地熱発電も行っており,民間から電気を高く購入するなんてアホらしくてやってらんねーって感じだろう。
それで,日本一の地熱発電所の見学に行ってみた。

毎日,どなたにでもちゃんと説明をやってくれるようだ。
すごく親切。
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九州の火山地帯なら,どこでもテキトーに掘っとけば地熱発電ができそうに思うが,実際は,ちょうどうまく熱水が蓄えられている場所でないと採算が合わないようだ。
そして,その熱水資源はかつて都市で地下水のくみ上げで地盤沈下したように枯渇する危険性がある。だから,くみ上げて使えないほど温度が下がった排水は地下にもどすのだそうだ。
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発電所のすぐ近くの小松地獄。

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まさしく日本一ホットな九州を象徴するような場所で,いたるところにグツグツと熱湯が湧き出ている。
湯気がまた硫黄くさいので,あまり長時間いると本当にヤバいかもしれない。

日本一の大吊り橋も渡ってみた。
こういう人工物の日本一はあまり興味がないが,そこから見える景色がホーッと感心するほど日本一だった。
普通の観光客には普通の絶景だが,ここの地形は過去に阿蘇が9万年前にすごい大火砕流を放出してできた溶結凝灰岩でつくられている。
それが侵食されてこのあたりの急崖を形成しているのだ。
この火砕流はなんと山口県まで到達している。
まさに日本一の火砕流による地形。

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橋の訪問者はすでに850万人を超えたと書いてあったが,眼下の絶景が阿蘇の火砕流だと思って感動した人間は何人いることだろう?
そういうのも案内に書いといたらいいのにと思った。
橋でふざけたら危ないからか,何名か警備の人が橋の上にいた。
そんなのほっといたらいいのに,と思った。
橋の入り口では1枚1100円のフォトサービスをやっていた。
買う人いるんだろうか?

さてさて,天気が悪いので,その阿蘇の大カルデラ地形などは見られなくホトホト残念。
仕方なく,少々早めに宿に着いてホッと一息温泉に入る。
うまい飯を食べて,食後の熱いコーヒーも格別であった。


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