[2014年10月23日]
御嶽山の犠牲になった方々を見ても,何も悪いことしていないのにたまたまあの日に登っていただけだ。
すべての人間は運によって今の自分がある。
たまたまその日に生まれた。
たまたまその国に生まれた。
男に生まれるか女に生まれるかも運だ。
たまたま良い先生や友達に恵まれて順調に小中高と過ごして大学生になった。
偶然の出会いによって,今の会社に就職することになったとか。
たまたま乗り合わせた電車で運命の出会いがあったとか。
そして,たまたま登った山で死んでおしまい。
特に,勉強ができるとかできないというのは,本人の努力や家庭環境などと言われるが,はたしてそうだろうか。
東大生の家庭環境がこうだったとかあーだったとか。
その環境に,じゃあ別の誰かを投入しても東大に入るような秀才に育つとは限らないのではないか。
途中に,いろんな偶然の出会いがあるのだ。
そういう偶然によって,勉強が苦にならない,いやむしろ好きなこどもになったりする。
その証拠に,世の中の多くの教育ママや教育パパが自分の子に最良の環境を準備してあげても,肝心の子供は全くやる気がない場合がある。
幼稚園,小学校とたまたまよい先生に出会って,学習意欲の高まる場合もあるだろうが,それは偶然に左右される。
そんな都合よく最良の先生に当たるはずがない。
そして,アホな親たちは塾に行けば最良の先生に出会えるかもと考える。
いや,もっとドアホな親たちは,それがお金で買えると思っている。
たしかに,ある生徒は,その先生のおかげでやる気が出て,グングン成績を伸ばして難関校に合格したかもしれない。
それは,たまたまその生徒にフィットしたからであって,自分の子がそれにフィットする保証はどこにもない。
子供が勉強をやる気になるかどうかは,完全に運に左右される。
それは運なので,親が何をしても変わらないのだ。
さて,もしも偶然,運よく勉強をやろうという気になった子供がいたとしたらどうだろう。
それは,勉強をさせてあげたらいい。
学校の勉強では足りないので,塾に行かせて,どんどん勉強してもらえばいいのだ。
たとえばウチの塾などは,勉強しようと思っている生徒にはパラダイスだ。
周囲は勉強しようと思っている生徒ばかりだし,静かで集中しやすい環境が整っている。
万一わからないところがあっても先生が教えてくれる。
教材もどんどん与えてもらえる。
お腹がすいた人が食べ放題の店に来たようなもので,勉強に対して貪欲な生徒には勉強し放題なのだから。
もう一度確認させてください。
ウチの塾は,お腹をすかせた人にとってはこの上無く良い場所です。
食べ放題と言っても,好きなものばかりを食べさせずに,栄養のバランスを考えてメニューを決めて食べさせる料理屋みたいなものです。
そこに,食欲のない人が来たとします。
我々はどうしたらよいのでしょうか。
食欲がわくような話をしたらいいのでしょうか。
そんなことしても,そもそもお腹に別の御菓子とかが入った状態なので,たくさん食べてはもらえません。
一見すると良いお客さんです。
お金をたくさん払って,食べずに帰るのですから。
ですが,それは申し訳ないので,そのようなお客様は入店禁止となります。
勉強でいうと,来たけどもペンが止まって動かない。
90分のうち半分寝ている。
手遊びしたり,他のこと考えている。
20分くらい,毎回トイレに行く。
そういう生徒さんはほとんど来る意味がありません。
ではどうすればよいか。
どうしようもありません。
とりあえずご退塾いただいて,好きな人生を歩むしかありません。
親御さんがいくらわめいても,本人はそれまでの人生で勉強する方向にはならなかったのです。
それは運ですから仕方ありません。
まだ,どこかで事故に遭って死んでいないのでラッキーです。
生きてるだけでもうけもんです。
逆に,運よくウチの塾が気に入って勉強を継続している生徒さんは多いです。
その生徒さんは運が良かったのです。
運よくウチの塾が通塾圏にあったからラッキーです。
だから,そのしあわせを感じながら勉強してもらったらよいのです。
さて,高校や大学に運よく合格したということがあるかどうか。
当日に学力もないのに運よく合格することはないのですが,当日までに学力をつけられる努力をできる人間であるかどうかは運です。
その運を生かして学力をつけた者が合格します。
そういうのを運も実力のうちといいます。
というか,運こそが実力を決めるのです。
成績がよくても悪くても,気にすることはありません。
運ですから。
長くなりました。
何が言いたかったかというと,中学1年生の男子はよほど運がよくないかぎり,やる気なしです。
それを親御さんが無理に塾に入れてもやる気が出るはずもなく,無駄な出費になります。
それだけです。
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私立中学の1年生でウチの塾に入った生徒は100%途中退塾になっている。