[2014年10月28日]
昨日プロフェッショナルでやってた歯医者さん。
すごい。
とにかく,普通なら歯が痛いといってきた患者にすぐに治療してあげるところを,治療してくれない。
まず,口の中の状況をよく検査してから,患者さんにこういう状況だから虫歯になるのであって,それを改善しないと,今痛い歯以外にも虫歯が発生しますよと説明するのだ。
「痛くなってから行く歯医者」
ではなく,
「痛くならないために行く歯医者」
をめざしておられる。
塾も,こうでなくてはならない。
「先生,もうどうしようもないんです。なんとかして下さい」と言って来られても・・・
いつも書いていますが,その学力で,残された日数がこれで,どうやってその高い志望校へ合格できますか?
こっちは魔法使いじゃないんだから。
そうなってから来るのではなく,そうならないためには勉強しておけばよかったのだ。
その歯医者がめずらしいのは,世の中がそういう風に認識していないからだ。
はじめはすぐに治療してくれないトンデモな歯医者だということで,赤字だったらしい。
それを地道に啓蒙活動をして,市民の意識を徐々に変えていったようだ。
15年〜20年かかったらしい。
とりあえず,ウチの塾も高槻茨木あたりの人の意識を変えるべく頑張ってみましょうか。
「勉強ができなくなって行く塾」
ではなく,
「勉強ができなくならないために行く塾」
と認識してもらわないと。
もともと,そのように考えて塾をやっている。
実は,多くの塾長先生もそうだろう。
ところが実際は,世間の人はできなくなってから塾を探す。
しかし,ここで大問題が。
もしも,本当に学力的に困ってから来ないように指導するのであれば,結局は小学生からちゃんとやっておかないといけない。
ところが,ウチの塾は小学生は扱っていない・・・
さらに,では中学からとなれば中1からきっちりと勉強しましょうということになるが,中1の特に男子は全くやる気がない。
それをいかに啓蒙するかだ。
やはり,昨日見た歯医者さんと同じく地道なやり方をするしかない。
すなわち,入塾した生徒には授業をする前に,とにかく現状だと将来こうなりますという分析と説明をする。
このまま生きていたら,えらいことになる。
虫歯みたいに痛い目に遭う。
じゃあ,今からしっかりとやり始めようとなればいい。
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