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尾崎塾
富田教室

[2014年11月16日]

私立高校の選択について

このところ,公立中学3年生の保護者・生徒の受験校相談を連日行っている。
普通に公立中学に通っているだけだと,私立高校の情報が極めて偏ったものになりがちだ。
理由はカンタンで,中学校の先生の都合(単にめんどくさいだけ)なのだが,もっと他によい高校がたくさんあるのだから,それらの中で選ぶようにしたいものだ。

基本的なパターンは中学校で決められていて,担任の先生はマニュアルどおりにロボットでもできる指導をする。
トップレベルの併願校は関西大倉。
その次は追手門。
そして大阪青凌か金光大阪。
あとは大阪高校,大阪成蹊女子,薫英,大阪学院大高校といった,阪急やJRの京都線沿いしか候補にならない。
img1 関西大倉や追手門なんかよりずっと良い高校がたくさんあると思うので書いておく。
(今年はハッキリ書いちゃいますが,この2校はおススメしません!)

たとえば,少し遠くなるが梅花高校などは最近非常に生徒を集めていて人気だ。
進学実績もよく,特色ある教育を打ち出している。
候補に入れてもよいと思う。

そして,塾のある高槻市からは京都の学校は余裕で通学圏だ。
img2
特に,京都の学校は大学とのつながりがあって,考えようによっては非常にメリットがあるのだ。
たとえば,昔から甲子園出場で有名な平安高校は龍谷大平安となっている。
ここへ行けば,最低でも龍谷大学への進学がキープできる。
そして,関関同立へも多数合格していて,驚くことに阪大1,神戸大2など国公立大学にも合格者を出している。
最低限龍谷大を確保して,上位が目指せるのだから悪くない話だ。

同様に京都産業大附属高校もメリットが大きい。
京都産業大を確保しつつ,なんとこちらは京大1,阪大3,神戸大4とかなりの難関国公立に多く合格させている。
もちろん関関同立も多く,進学実績を見ると龍谷大平安よりも良さそうだ。

意外に知られていない平安女学院や京都光華が女子校でよければオススメかもしれない。
平安女学院には立命館コースがあって,ここに合格すれば立命館大学へほぼ行ける。
同じく京都光華の関大コースだと,関大への合格が100%ではないが確率が高くなる。

京都では上位者の併願として,
男子校:東山
女子校:京都女子
共学:京都成章
などが挙げられる。
あとは立命館や同志社だが,このあたりはやはり難関である。

その次のレベルなら,先に挙げた京産大附属や龍谷大平安が人気。


ついでに,盲点となっているところを紹介しておく。
滋賀県の光泉高校だ。
ここは,上位者は東大,京大,阪大に行くし,関関同立から産近甲龍レベルの生徒まで幅広く受験可能だ。
部活もさかんで,滋賀県はレベルが低いので全国大会も狙える(笑)
JRで行けば十分に通学圏で,雰囲気もよい高校である。

何が盲点かというと,大阪・京都・兵庫の2月10日統一日とは全く別日程で,2月2日に試験があるのだ。
発表が2月6日で入金が2月9日。
不合格なら10日に大阪や京都の高校を受験をするという手が使える。
(おそらく中学校の先生はめんどくさいので全力で拒むだろうが・・・)

めんどうなついでに,何も2月10日に合格しなくても,さらにチャンスがあることを知っておかないといけない。

1.5次入試だ。

たとえば,2月10日にレベルの高いところにチャレンジして,もしも不合格になっても,そのあと12日から20日くらいにかけて,多くの学校で1.5次入試が行われるのだ。

2月10日に追手門をチャレンジして,ダメでも金光大阪の1.5次で合格したり,10日に雲雀丘学園を受けて,不合格でも早稲田摂陵の1.5次で合格するなど,過去にその制度を使って進学した塾生もいるが,チャレンジして合格したので1.5次を受けずにすんだ生徒も多いのである。
合格する可能性が五分五分くらいなら,チャレンジする価値はあると思うので,検討してみてはどうだろうか。
(しつこいですが,中学校の先生は手間がかかるので嫌がります。「すみませんがお願いします」という低姿勢でお願いするのがよいと思います。)

受験する側は一生を左右する大切な受験だ。
少々めんどうでも頑張って最も納得のいく受験をするのがよいのではないだろうか。


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