[2014年11月27日]
ニュースで阿蘇山が活発だと言ってました。
噴煙が1000mだとか。
写真は私が10月に撮った阿蘇の火口付近。
まあまあ活発だったレベル2ということで,火口を覗くことはできませんでしたが,その時と比べてさらに活発になっているようです。
先日,御嶽山で多数の方が亡くなったのは記憶に新しいですが,あのような災害は火山に登らなければ遭うことはありません。
ところが,過去に阿蘇ではものすごいことが起こっています。
それは,大火砕流です。
43名が亡くなった1991年の雲仙で,大火砕流と報道されていましたが,
あんなのは大火砕流ではありません。
それをはるかに凌ぐ規模の火砕流が阿蘇から噴き出ているのです。
たとえば,8万7千年前のASO-4という火砕流は九州をほぼ多い尽くし,海を越えて山口県まで達しています。
8万年とか9万年とかは,地質学的にはつい最近の出来事です。
今度,いつ起こってもおかしくありません。
これがもし今起こったら,阿蘇の近くに住んでいる人だけでなく,九州の大部分が全滅。
そう,全滅です。
厚さ100mもの火砕流で覆い尽くされるのですから,草木はもちろん,虫一匹残らず死に絶えるのです。
ですから,このような噴火を「破局噴火」と言う人もいます。
これは,SFの話ではありません。
近い将来に起こりうることなのです。
今回活発になっているのが,その序章かもしれません。
大火砕流に対抗する手段はありません。
なので,防災という観点からは何もできないのです。
起こったら終り。
潔くあきらめましょう。
そんな怖い話は聞きたくない人もいるでしょう。
それはそうだし,知らぬが仏ということもあります。
逆にどれくらいの確率でそれが起こるか知りたい人もいるでしょう。
私の先輩がそのリスクを見積もっているので,興味のある方はどうぞ(^○^)
↓もちろん英語です!
破局噴火リスク評価
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