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尾崎塾
富田教室

[2014年12月4日]

登山と受験

よく人生は登山にたとえられますが,まさに受験というのは一つの山を登るようなものだと思っています。

たとえば,富士山に登りたいというのと,国立大に行きたいというのは似ているのです。

日本人であるからか,何なのかわかりませんが,一度は登ってみたい気がするのです。
何せ,日本の最高峰ですから。

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それで,登った人の話を聞くと,まあ,だれでも登れそうな気もするわけです。

実際,私も10年くらい前に登ってみました。
私はそんなに体力のある方ではないし,特に呼吸器が弱い方なのですが,なんとか登ることができました。
ラッキーなことにご来光も拝むことができました。

ですが,よく考えてみると,かなりの覚悟がないと登れないものなのです。
実際,5合目まではバスで行くことができ,登頂の前日に7合目か8合目の山小屋まで行きます。
そこで睡眠をとって,その間に高地に身体をなじませます。
空気が薄いので,一気に登ると高山病になるからです。
そして,山頂でご来光を拝みたければ夜中の2時とか3時には登りはじめないといけません。
真っ暗な中,懐中電灯で照らしながら,一歩一歩登って行くしかないのです。
誰も助けてくれません。
実は8合目を過ぎると急に空気が薄く感じられ,1歩登るだけで息が上がります。
相当なしんどさを乗り越えて山頂に達するわけです。

ですが,そのしんどさを乗り越えることができれば,誰でも山頂に達することが可能です。


さて,国立大に合格するのと富士山頂に行くのは似ていると言いました。
ただ,違いが1つあって,私が登ったような登り方はダメだということ。
つまり,5合目までバスで行くのは反則なのです。
ちゃんと自分の足で5合目まで行きなさいというわけ。
つまり,5合目に達することができない人間はそもそも登頂するための資格がないとも言えます。
これが国立大受験にたとえると,センター試験みたいなものなのです。

センター試験はカンタンだとかいう人がいますが,じゃあやってみて下さい。
多くの人は5割も取れません。
相当に頑張って勉強して6割。
7割取るのはすごく優秀な人です。

いや,富士山の5合目ってカンタンでしょ?と言うなかれ。
まだまだ条件があるのです。
あなたは今どこにいますか?
仮に大阪府高槻市にいるとしましょうか。
そこから富士山の5合目までどうやって行くのですか。
言っときますが,自動車や鉄道など使ってはだめなのですよ。
全部自分の足で行かないとダメというルールなのです。

どうですか?
それでも富士山に登りたいですか?
もしも,登りたいのであれば,とりあえず歩きはじめないとダメです。

さて,茨木高校の生徒なら,高1段階で,富士山の見える場所に住んでいるイメージ。
普通にボチボチ歩いていれば,高3の冬には5合目まで行くことが可能です。

千里高校や春日丘高校の生徒は,名古屋とか大阪に住んでいます。
ということは,茨木高校の生徒よりも速く歩くか,歩く時間を長く頑張るかのどちらかですね。

三島高校や槻の木高校の生徒はどこに住んでいると思いますか?
九州とか北海道ですよ!
それがわかっていないのが致命的なのです。
まず,海を渡って下さいね(^o^)
仮に渡ったとしても,茨木高校や春日丘高校の生徒と同じようなペースで歩いても到底間に合いません。
ちなみに,三島・槻の木の生徒が急ぎ足で歩くペースは茨木高校の生徒がボチボチ歩いているのと同じです。
おそらくマラソンランナーくらいのイメージで走らないと追いつきません。
だから,多くの生徒は高3の冬になって,
「あっ,俺いま広島じゃけん!いまから富士山登るのぶちたいぎぃーのー」とか言ってるのです。

このように考えると,本当に受験と登山はそっくりだと思います。
誰でも登れる富士山頂。
登りたい人は,とりあえず前日までに5合目に集合して下さい。






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