[2014年12月7日]
先日12月2日のブログで「冬型です」と書きました。
テレビに出ている気象予報士も新聞も,冬型の気圧配置で寒くなるというノリでした。
しかし,それに疑問を持った高校の先生がおられまして・・・
もう一度天気図を見てみましょう。
うーん,そうなんですよ。
私もその時そう思ったのですが,典型的な冬型の気圧配置は西高東低と言われます。
そういう目で見ると,この気圧配置のどこが西高東低?という気がしないでもないです。
ですが,その時の私の判断は,日本列島に等圧線が南北方向に込んでいるので冬型と言っていいだろうというものです。
実際,その等圧線に対応して,日本列島に強い北西風が吹いて冬型の天気をもたらすのですから。
ところが,その高校の先生は,定義にしたがって解釈すると,大陸に高気圧があって,オホーツク海や千島列島付近に低気圧があるのが冬型だと主張するのです。
だから,生徒にはこれは冬型ではないと解説したそうです。
困ったものです。
まあ,高校の先生の気持ちもわからないではないですが,この対応はハッキリ言って間違いだと思います。
高校の先生でも中学の先生でも,あるいは小学校の先生でも,言葉の定義を大切にします。
それはそれで結構なことですが,実社会で役に立つのは,定義どおりの杓子定規なものではありません。
生徒に定義の大切さを教えるのは結構なことですが,だからといって,本来冬型と言えるものを,定義が違うから冬型ではないと言うのは本末転倒なのです。
学校の教師はこのように,本人は絶対にこれが正しいと信じて疑わず,その指導を貫く人が非常に多いです。
先日紹介した数学の採点のようなことが何万という単位で当然のように行われています。
このことは本当に大切なモノの考え方ということから乖離している,視野の狭い人間の集団が教師集団だともいえるのです。
そんな教師の非常に多い日本の公教育をなんとかしないと,今後,ノーベル賞がたくさん出るようなことがなくなっていくと思います。
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