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尾崎塾
富田教室

[2014年12月31日]

塾生どうしの会話をさせない理由

ウチの塾では,塾内で塾生どうしの会話を一切禁止しています。
友達どうしはもちろん,兄弟姉妹であっても一切禁止です。
塾の規約にはそのことを明記してあり,アイコンタクトも禁止しています。
img1 このことは,単に塾内を静かな状態に保つという理由ではないのです。
えっ?と思われるかもしれませんが,そうなのです。
静かな状態は,結果的に生じている状態であって,そもそもの目的は他の生徒とコンタクトをとらないことなのです。

ウチの塾の売りは,集中できる環境です。
ですから,静かな環境は集中しやすいので,それで静かにさせているのだと思われているかもしれません。
実は,全くの無音状態は逆に集中できないのです。
よく,東大生はリビングルームで勉強していたとか言います。
あるいは,電車の中で集中して本を読むことなども可能です。
だから,音のあるなしは集中しやすさとは別の話なのです。

では,どのような状態が集中しやすいのでしょうか。
というより,生徒諸君はどのような状態で集中力を発揮しないといけないのでしょうか。
そう,試験会場です。
試験会場で集中力を発揮できないと,悲しい結果が返ってきますね。
つまり,ウチの塾は,普段から試験会場と似た雰囲気を醸し出しているので,試験会場で集中するようなノリでみんな集中しているというわけです。
img2
そして,誰ともコンタクトをとらないことで,試験中の精神的なしんどさから逃げないような自分を造らせているのです。
試験中にわからないことがあっても,誰かに聞くわけにいかないのです。
「あれ?ここはどうしてもおかしい。問題用紙が1枚足りない。」
こういう時は,試験監督の先生にのみ合図して話しかけることが可能です。
普段の授業も,そんな雰囲気にしているのです。
(もちろん,授業は試験ではないので,内容に関する質問ができます。)

基本的に,入試へ向かうのは自分1人なのです。
誰かと一緒に会場に行ったとしても,試験中は全て自分と自問自答するしかないのです。
そのような孤独に耐える力。
誰も助けてくれない状況で力を発揮する能力。
こういうのは,普段から心を鍛えていかないと,一朝一夕にはできないものです。
そういう意味で,ウチの塾生は,少なくとも塾内では,一匹狼的にすべて自分の判断で行動し,どうしてもわからない時のみ講師に質問できることに慣れてもらっているのです。

そういう目的があるので,ウチの塾の雰囲気が保たれているわけです。

おそらく他塾ではそのような面は考えず,指導する内容ばかりに目が行っているかもしれません。
ウチの塾は,指導内容も負けてはいないと思いますが,受験に向かう空気感が全く違うのです。

今年もそのようにやってきました。
ありがとうございました。
来年もそのようにやっていきます。
よろしくお願い申し上げます。




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